つづら棚田は、うきは市の山奥にある美しい棚田です。
標高400mを超える土地に、広さ6ha、300枚もの田んぼが築かれています。
山道を進むと、隠れ里のような棚田空間が広がり、日本の原風景のような光景。
そこには、秘境性と不便さがもたらす非日常の世界がありました。
うきは市の山奥 つづら棚田へ行ってみました!
つづら棚田は、新川・葛籠(つづら)地区の山あいの斜面につくられています。
法面を精巧に石で積まれた棚田です。
つづら棚田の詳細
駐車場近くには、案内看板がありました。
たくさんの想いが受け継がれた棚田のこと。
つづら棚田は、山の石を使い、丁寧に積み重ねられた石組みは約400年前のものだそうです。
江戸末期の和暦が彫刻された石碑が残されています。
現在も美しい棚田の風景を見ることができるのは、葛籠集落の住民の方々が、代々田んぼを受け継いでおられること。
また、周辺集落の方々や、つづら棚田オーナー制度の会員など、地域内外の様々な人が棚田の維持に交わられています。
美しい棚田を後世に残したいと気持ちのもとに、稲作の営みが続けられています。
標高400mを超える土地に、広さ6ha、300枚もの田んぼが築かれています。
中央を流れる葛籠(つづら)川を主水源とし、水路や竹どいを使った複雑な水利システムのもと、見事に1枚1枚の田んぼに水が行き渡るようになっています。
四季折々の美しい棚田
つづら棚田は米作りの過程に合わせて、四季折々の情景を見せてくれます。
- 田植えが行われるのは5月。
その時期には、棚田が水が張られ水鏡のように美しい景色が広がります。 - 夏には穂が青々と茂ります。
- 秋には黄金色の稲穂と真っ赤な彼岸花が咲き並びます。
- 冬は雪に覆われます。
この美しい棚田は、農水省の「日本棚田百選」に認定されてます。
つづら棚田へのアクセス
うきは市の中心部から、山道を車で上ることおよそ30分程の山間にあります。
カーナビに「つづら棚田」と入力し、あとはナビの指示に従いつつ車で山道を登りました。
住所:福岡県うきは市浮羽町新川3227
行くまでの間、順路みたいに看板が設置してあるので迷わずには行けると思います。
途中は、道幅の狭い所があるので注意も必要。
心細くもなりますが、ひたすらナビを信じて進むと、山の中に急に棚田が広がる場所に出ます。
つづら棚田の周辺案内地図。
棚田周辺には、棚田にあった古民家を再生した「農家民宿 つづら山荘」や、森林セラピーが満喫できる「セラピー広場」、森林セラピーロード「つづら棚田の散歩道」などがあります。
つづら棚田の様子
棚田は山の頂上付近。
右側に駐車場があり、トイレ・ベンチもあります。
駐車場から見た棚田の様子。
辺りはとても静かで、のどか。
秘境感があり、タイムスリップしたような感覚にもなりました。
険しい斜面を切り開いて作られた美しい田んぼ。
山の上から階段状に田んぼが並ぶ光景。
もうすぐしたら収穫の時期でしょうか。
稲穂が垂れはじめていました。
棚田のお米は、甘みが強くて美味しいとよく言われます。
風が抜ける山地にある棚田は、平野部よりも風通しがよく、斜面に位置することから日光がよく当たります。
昼夜の温度差も大きいので、稲がゆっくりと生育し、水質が良質であることなどから、おいしい米の生産が可能と言われていますよ。
夏の終わりの棚田には、ルドベキアの花が鮮やかに咲いていました。
もう少ししたらヒガンバナが見頃を迎えるようです。
お彼岸頃は、棚田のあぜ道を真っ赤に彩る50万本以上のヒガンバナと、黄金色に色づいた稲穂のコントラストが見事だそうです。
おおいに心を癒してくれるひと時でした。