ハナキリン(花麒麟)は、鋭いトゲがトゲが特徴的な多肉植物の仲間ですが、「シャインキッス」は、大輪トゲナシハナキリンとも呼ばれ、鋭いトゲはなく、花、葉ともに大きく華やかな品種です。
丈夫で育てやすく、ある程度温度を保てれば、可愛らしい花を年中咲かせてくれます。
目次
トゲのないハナキリン「シャインキッス」 特徴や様子・育て方
よく見かけるハナキリンは、「スプレンデンス」と呼ばれる品種。
「シャインキッス」は、花も葉っぱもかなり大きいです。
ハナキリン「シャインキッス」の特徴
「シャインキッス」は、ハナキリン(花麒麟)の交配・改良品種とされます。
ハナキリンは、マダガスカル島原産のトウダイグサ科トウダイグサ属の非耐寒性の低木又は低木状多肉植物です。
葉は互生する単葉で、表面に光沢があります。
茎は所々にトゲがありますが、柔らかく痛くありません。
開花時期:気温さえあれば一年中咲きます。
花は茎先に径3cmほどの杯状花序につきます。
花弁のように見える部分は、実際は苞(ほう)と呼ばれる葉の一部ですが、鮮やかに着色して花弁状に目立ちます。
花色:赤や白・ピンク。
乾燥や水切れにも強く、育てやすい植物ですが、寒さには弱い性質があります。
科・属名:トウダイグサ科・ユーホルビア属
原産地:マダガスカル島
草丈:30~90cm
ハナキリン「シャインキッス」の様子
夏のシャインキッスの様子。
猛暑でも咲き続け、庭に彩りを与えてくれています。
葉は互生する単葉で、茎の先に束生します。
枝の途中につくものも少しあり、古い葉や寒さにあたった葉は落ちます。
葉身は倒卵形~長楕円形。長さ8cm、幅3cmほど。
表面に光沢があります。
茎や葉を傷つけると乳白色の乳液が出ます。
茎の様子。
所々にトゲのようなものがありますが、柔らかく触っても痛くありません。
茎頂の葉腋から長い花柄を伸ばし、先の方に3cm程度の大きめの花を咲かせます。
花弁のように見える部分は苞(葉っぱが色づいもの)であり、本来の花は中心に見られる黄色い部分。
苞葉は普通2枚。
花には萼片も花弁もありません。
中央部に雌しべ、周辺部に三日月形の5個の雄しべがあります。
雌しべの先の柱頭・花柱は 複数に分かれてます。
色づくまえの苞葉。
よく見かけるハナキリン(スプレンデンス)
ハナキリンの代表的な品種「スプレンデンス」。
花は径1cm前後。
長さ2cmほどのトゲがある茎を持ち、その先に赤い小花を数輪ずつまとめて咲かせます。
ハナキリン(花麒麟)の名前の由来は、サボテンの「木麒麟(モクキリン)」に姿が似ていることからついています。
鋭いトゲは触ると非常に痛い。
大輪のハナキリン(八福神)
大型のハナキリン「八福神」。
4月の様子。
ハナキリンは寒さに当たると、葉を落として休眠期に入ります。
冬に葉が落葉し、鋭いトゲのある茎がむき出しになっていますが、夏は葉がワサワサ茂ります。
花の大きさは3cmほどで、トゲなしの「シャインキッス」と同じくらいの大きさです。
育て方
- 栽培環境
日当たりを好みます。
よく日にあてると花つきがよくなります。
寒さには弱く、霜に当たると枯れるので、冬場は室内の陽当たりのよい場所で育てて下さい。 - 用土
水はけのよい土を好みます。
多肉植物用かサボテン用の培養土を使う。もしくは一般的な培養土に軽石や川砂を1割ほど追加します。 - 水やり
夏の生育期には土が完全に乾いてから水をあげます。水をやりすぎると根腐れします。
葉が落ち始めたら水かけを減らし、冬場は月2回程度にします。 - 肥料
成長期の5月~11月の間に、緩効性化成肥料2ヶ月~3ヶ月に1回、または液肥を1ヶ月に1回、与えます。 - 増やし方
挿し木(適期は5月~6月頃)。
剪定や挿し木をする時に、切り口から白い汁が出ます。
この汁に触れるとカブれる人もいますので、軍手かゴム手袋をして作業するとよいようです。