初夏の野原や土手などで咲く黄色い花の野草は、爽やかな風情が漂いとてもきれい。
自然の中で咲いてる黄色い花は、小さくてもよく目立ち愛らしく、たっぷり元気がもらえたりもします。
ブタナ(豚菜)
群生するブタナは、華やかに野を彩ります。
茎が長く、ひょろ長いタンポポのようないでたちです。
ヨーロッパ原産で、外来種(帰化植物)として日本各地に分布している多年草。
ブタナは環境適応力がとても強く、どんな場所でも育つことから、世界中に広がっています。
生態系へのリスクの心配から、日本では外来生物法で要注意外来生物に指定されてます。
頭花は径3~4cm程。
舌状花のみからなり、花冠に5歯があります。
葉は、ロゼット状につく根生葉で、波形のぎざぎざ(鋸歯)があり、タンポポに似ています。
長さ5~35㎝、幅0.5~3㎝ほど。
ブタナ(豚菜)
学名:Hypochaeris radicata
科・属名:キク科・エゾコウゾリナ属
別名:タンポポモドキ(蒲公英擬き)、フタマタタンポポ
原産国:ヨーロッパ
草丈:20cm~60cm
開花時期:5月~9月
花言葉:「最後の恋」
名前の由来は、フランスの俗名 「Salada de pore (豚のサラダ)」 の直訳から。
ウマノアシガタ(馬の足形)
ツヤツヤとした、光沢のある黄色い小花を、たくさん咲かせるウマノアシガタ。
別名キンポウゲ(金鳳花)とも呼ばれています。
日の当たる草原などに生える多年草。
枝分かれした花茎の先に一つずつ花をつけます。
キンポウゲ科に多い有毒植物のひとつです。
誤って口にすると、下痢や腹痛、嘔吐などの症状を引き起こすので、注意が必要。
作り物のような光沢のある黄色い花。
直径2㎝程。
花弁は5枚で広倒卵形、上を向いて開きます。
葉は手のひら状、不規則な鋸歯(葉縁のぎざぎざ)があり、2~3裂した3小葉。細かな毛が密生します。
よく似ている植物に、田の畦や湿地などに生える「キツネノボタン(狐の牡丹」があり、この時期見頃を迎えます。
ウマノアシガタ(馬の足形)
学名:Ranuculus japonicus Thunb.
科・属名:キンポウゲ科・キンポウゲ属
別名:キンポウゲ(金鳳花)
原産国:日本、中国
草丈:30cm~60cm
開花時期:4月~6月
花言葉:「栄光」「栄誉」「子どもらしさ」「中傷」
名前の由来は、根生葉が馬の蹄に似ていることから。
オニタビラコ(鬼田平子)
オニタビラコは、道端や庭でもよく見かける越年性の1年草。
1cm弱の小さいタンポポみたいな黄色い頭花(小さな花が多数集まって、一つの大きな花になっているもの)を、直立するした茎先にいくつも咲かせます。
昔は食用としたこともあったそうです。
葉は地面近くに集中し、タンポポのようにロゼット状についています。
茎や葉は毛が多く、茎は赤みがかった色をしています。
オニタビラコ (鬼田平子)
学名: Youngia japonica
科・属名:キク科 オニタビラコ属
原産国:日本、中国、
草丈:20~100 cm
開花時期:4月~10月
花言葉:「純愛」「想い」「仲間と一緒に」
名前の由来は、大きなタビラコの意。
コナスビ(小茄子)
コナスビは、株もとから地を這うように広がり、葉の脇に直径5ミリほどの小さな黄色い花を咲かせるサクラソウ科の植物。
小さい果実が、生りたてのナスに似ていることから名前がついてます。
草原や道ばた、庭などに広く自生する多年草。
花は直径約1.2cm
花弁5枚
葉身は卵形または広卵形で、先端は短くとがり、基部は円形。
茎の長さは10㎝~15㎝ほどです。
コナスビ(小茄子)
学名: Lysimachia japonica
科・属名:サクラソウ科・オカトラノオ属
原産国:日本
開花時期:5月~6月
花言葉:「私を食べないで」
名前の由来は、小さななすび(ナスのこと)のような果実ができることから。
カタバミ(片喰み)
雑草として広く分布しているカタバミ。
野原や畦道、公園などの日当たりの良い場所にごく普通に生え、 地面を覆うように広がる匍匐性植物。
地面を這って伸びる茎でもふえていきます。
小さな黄色いトランペット型の花を咲かせます。
花は直径約1cm
花弁は5枚
クローバーに似ている葉、ハート形が3枚集まった形。
葉は昼に開き、夜に閉じて就眠活動を行います。
暑い日の差しが強い時も、写真のように葉を閉じます。
長い柄をつけた葉を出す、北アメリカ原産のオッタチカタバミもよく見かけます。
学名:Oxalis corniculata
科・属名:カタバミ科・カタバミ属
別名:スイバ(酸葉)、スイモグサ
原産国:日本
草丈:5㎝~20㎝
開花時期:4月~9月
花言葉:「喜び」「輝く心」
名前の由来は、葉を閉じている時は片方だけに葉が付いているように見えることから。