オニタビラコ(鬼田平子)は、キク科の植物で、道端や空き地などでよく見かけ、庭などにも勝手に生えてくる野草です。
花は1センチ弱と小さく、タンポポみたいな黄色い花で、直立するした茎先にいくつも咲かせます。花後は白い冠毛をつけ、風によって種子を飛散させます。
オニタビラコ(鬼田平子)の特徴や様子
細長い茎をひょろりと立ち上げるオニタビラコ(鬼田平子)。
葉は地面近くに集中し、茎葉は少ない。
オニタビラコ(鬼田平子)の特徴
日本全国に分布するキク科オニタビラコ属の1年草または2年草。
日当たりのよい道端や空き地、公園、庭、林縁など、様々な立地に自生しています。
草丈は20~100 cm。
根生葉はロゼット状で大きめで羽状に深裂します。
上部の葉は少なく、小型。
花期は4~10月。(暖地では通年)。
茎の上部が枝分かれして複散房状に分枝し、多数の黄色の花を咲かせる。花は直径 7~8 mm程度。
名前の由来は、タビラコ(コオニタビラコ)に似ていて、大きいことから名付けられました。
「タビラコ(田平子)」は、葉が田などで平らになって張りつくようにつくことに由来します。
花言葉:「純愛」「想い」
オニタビラコ(鬼田平子)の様子
黄色の頭花は、多数の舌状花のあつまり。
花弁には5つの小さな切れ込みがあります。
茶色に見える部分は、雄しべの葯。
先端は雌しべで、先端が2つに分かれくるりとカールしています。
蕾の様子。
総苞は円筒形。
蕾と咲き始めの花。
上の方から開花していきます。
葉は根元近くに集中し、ロゼット状についています。
長さ8〜25cm、タンポポの葉のように羽状に裂けた複葉。
葉は毒性がなく食用にもなります。
昔は鶏の餌としても重宝されていたそうです。
茎の様子。
紫褐色を帯びているものが多い。
花後の様子。
花のあとの総苞の基部は膨らみ、果実が熟すと反り返ります。
果実は痩果、冠毛は白色で3mmほど。
わたげが風を受けると、空中に舞い、種子を遠くまで飛ばします。