青~紫色のセージ アメジストセージ・ブルーサルビア・ラベンダーセージ

アメジストセージの花の写真
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青~紫色の花を咲かせるセージの花は、とても爽やかな彩りをあたえてくれます。

「アメジストセージ」、「ブルーサルビア」、「ラベンダーセージ」は、よく見かける花ですが、どれもサルビアの仲間なので似通っていたりします。

見くらべると、楽しく違いもわかりやすいです。

 

紫色のセージ(サルビア) アメジストセージ・ブルーサルビア・ラベンダーセージの特徴や様子

 

  • アメジストセージ:ビロード状の花を咲かせ大株に育ちます。
  • ブルーサルビア:青紫の花を咲かせるサルビアです。
  • ラベンダーセージ:濃い青紫色の花を長期間咲かせます。

 

アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)の特徴や様子

アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)」は、メキシコや中央アメリカを原産とするシソ科アキギリ属(サルビア属)の多年草。

「メキシカンブッシュセージ」、「メキシカンセージ」、「ベルベットセージ」などの名前でも呼ばれています。

ビロードのような鮮やかな紫色の花が、風に揺れるように咲く姿が印象的です。

晩夏から秋にかけて、すっと長く伸びた花茎の先に縦に連なるように紫色の花穂を付けます。

宝石のアメジストのような色合いから「アメジストセージ」。
花が開花するとベルベットのような質感になるため「ベルベットセージ」。
「サルビアレウサンカ」は学名です。

花色は紫の他、白やピンクがあります。

サルビア属の植物のなかでは、背丈が1mを超える比較的大型のサルビアです。

 

学名:Salvia leucantha
科・属名:シソ科・アキギリ属(サルビア属)
別名:メキシカンブッシュセージ、メキシカンセージ、ベルベットセージ
原産国:メキシコ、中央アメリカ
花色:紫、白、ピンク
草丈:60㎝~150㎝
花期:8月下旬~11月中旬
花言葉:「家族愛」「家庭的」

花序は15~30㎝程度。
茎の上部または枝先に花序を出し、花径2㎝程度の唇形花を多数穂状に咲かせます。

シソ科特有の唇状の花。

赤紫のふわふわした部分は、花ではなく萼(ガク)で、色が濃く鮮やかです。ビロード状の毛が細かい軟毛がたくさん生えています。

萼(ガク)から細長く出ているのが花です。
雄しべ5、雌しべ1で先端2裂。

アメジストセージの花は、下の方から順に咲き始めます。

葉は茎に十字対生する細い披針形で、細かな毛に覆われているため白味を帯びて表面には皺が目立ちます。

茎は分枝しながら草丈60~150㎝程度に成長します。

 

ブルーサルビアの特徴や様子

ブルーサルビア」は、メキシコや米国のテキサス州、オクラホマ州原産のシソ科アキギリ属(サルビア属)。
本来は宿根草ですが耐寒性がないので、園芸上は、春まき一年草として扱われます。

夏から秋にかけて、鮮やかなブルーや紫の花を長期間咲かせます。

別名で、「ケショウサルビア」、「ミーリーセージ」、「サルビア・ファリナセア」。
英語では「メアリーセージ」と呼ばれます。

名前のように、ブルー系の花が多いですが白花もあります。

 

学名:Salvia farinacea
科・属名:シソ科・アキギリ属(サルビア属)
別名:ケショウサルビア、ミーリーセージ、サルビア・ファリナセア
原産国:北アメリカ/中央アメリカ
花色:紫、青、白
草丈:25~60cm
花期:5月~11月
花言葉:「尊敬」「知恵」「永遠にあなたのもの」

花穂の長さは10~20cmほど。

茎の頂部、または上部の葉の付け根から花序を出し、花径1㎝程度の唇形花を穂状に咲かせます。

ブルーサルビアの唇形花は、小さな上唇と大きな下唇の二唇形で、上唇には細かな毛が密生しており、下唇には中央に白い筋が入ります

葉形は幅の狭い楕円形から卵形で対生葉序につきます。

霜の心配の無い暖地では冬越しもします。

 

ラベンダーセージの特徴や様子

ラベンダーセージ」は、シソ科アキギリ属(サルビア属)の宿根草で、サルビア・ロンギスピカータ(S. longispicata)とブルーサルビア(S. farinacea)の自然交雑種と言われています。

濃い青紫の花色がとても美しいサルビア。

春から秋に長い花穂に小さな濃い青紫色の小花が多く咲かせます。伸びながら長期間咲き続け、株は株立状になり直立して背が高くなります。

花穂の様子がラベンダーに似ていることからラベンダーセージと呼ばれています。

別名では、学名の「サルビア・インディゴスパイアー」とも言われます。

 

学名:Salvia indigo spirer
科・属名:シソ科・アキギリ属(サルビア属)
別名:インディゴ・スパイヤー
原産国:欧州や中南米
花色:青
草丈:60~150cm
花期:5~10月
花言葉:「家族愛」

花穂は長さ45cmほど。

黒っぽい萼に濃青紫色の唇形の花を輪生状に咲かせます。
花弁が散ると萼だけが残ります。

唇形花は、小さな上唇と大きな下唇の二唇形。
シソ科の花は唇状花冠で、上下非対称,左右対称になっているそうです。

葉は先の尖った卵形で、向かい合って生える(対生)。

 

 

サルビアとセージの違いは? 同じ植物?

サルビアにもセージという別名があったり、セージの和名はヤクヨウサルビアともいわれたりします。

ざっくりと言ってしまえば、サルビアの英名がセージ(Sage)で同じ植物だそうです。

セージは英語で、サルビアはラテン語だという違いのようです。

ラテン語のサルビア(Salvia)はシソ科・サルビア属(アキギリ属)を意味します。

英語であるセージ(Sage)は、名詞で賢者や聖人、形容詞では賢いや考え深い、を意味しています。

参考HP:大人検定365 サルビアとセージは同じ花?別の花?今日から使える話のタネ

 

馴染みぶかい赤いサルビア

庭の赤いサルビア、スカーレットセージの写真

サルビアを代表する花、花壇や公園でよく見かけるよく見かける赤いサルビアは、「サルビア・スプレンデンス」。別名は「サルビアスカーレットセージ」。

和名は、真っ赤な衣装を身にまとっているように見えることから、「緋衣草(ヒゴロモソウ)」と呼ばれます。

丈夫な植物で、晩春から晩秋まで咲き続けます。

基本の赤の他に,紫,オレンジ,白,ピンクなどがあります。

学名:Salvia splendens
科・属名:シソ科アキギリ属
別名:ヒゴロモソウ、スカーレットセージ
原産国:ブラジル
草丈:30~50cm
開花時期:5~11月
花言葉:「燃える思い」 「知恵」 「家族愛」 「良い家族」