4月の終わり、クレソンの花がたくさん咲いていました。
食べると少しピリッとする野菜のクレソンは、水辺に生える植物で水生植物。
花は清楚で、茎の先端に白い小花を密集させます。
近くで見ると、アブラナ科の植物の特徴でもある4枚の花びらが十字状にならんでいます。
「クレソン」という呼び名はフランス語です。英語では「ウォータークレス」。
和名は、「オランダガラシ(和蘭芥子)」。
クレソンの花ってどんな花? 特徴やようす
クレソンは、ヨーロッパ・中央アジアの温帯が原産といわるアブラナ科の多年草。
クレソンの特徴
日本には明治の初めころ、在留外国人用の野菜として導入されたのが最初とされています。
食用に栽培していたものが野生化し、各地の川辺や溝などで生息しています。
繁殖力が旺盛な植物で、茎の途中から根を出してどんどん増えていきます。
クレソンは、肉料理のつけ合わせやサラダなどに広く利用されるハーブで、ピリッとする辛味や爽やかな苦みが特徴的です。スープにしても風味があって美味しいです。
葉を食べる場合は、3~5月が最も色鮮やかで柔らかい。
初夏から夏になると茎も太くなり、硬くなります。
花も食べられるようですが、苦味が強いようです。
開花時期は4月~6月。
学名: Nasturtium officinale
科・属名 :アブラナ科・オランダガラシ属
英名: Water cress
原産地 :ヨーロッパ
開花期: 4~6月
別名: 和蘭芥子(オランダガラシ)水芥子(ミズガラシ)西洋芹(セイヨウセリ)クレス
花言葉:「安定」「不屈の力」「着実」「忍耐力」「順調」
クレソンの花のようす
滝から流れる水が川になっている河川公園で、クレソンが群生していました。
たくさん花が咲いてて、真っ白な花が目に眩しいくらいでした。
クレソンは、水のきれいな川や湖沼に群生するといわれますが、繁殖力が強すぎる為か外来生物法で要注意外来生物に指定されてます。(侵入生物データーベース)
水辺に咲く白い花は、とてもさわやかな印象です。
日当たりの良いところを好むようです。
花は直径6mm程。
4枚の花びらが十字状。
雌しべは1本で、大きな柱頭が目立ちます。
雄しべは6本。
蜜を集めに来ている「ミツバチ」の姿をたくさん見かけました。
「チョウチョ」や「トンボ」も見かけました。
花の後は種へと・・
果実は長さ1~2cm。
曲がった円柱形の長角果で、茶褐色に熟すと2裂します。
クレソンの葉のようす
葉は奇数羽状裂葉で対生。
小葉は長さ1~4cm、幅1~2.5cmの光沢のある卵形の全縁。
葉の裏のようす。
クレソンの茎のようす
太い茎がたくさん出ていました。
茎の下の方には、赤くなった葉もありました。
緑色や紫色の違いは日当たりの違いらしいですが、確かなことはわかりません。
どちらも食することは出来るようです。
クレソンの簡単な育て方
摘んだクレソンは、水に浸しておくと数日で茎の部分から根を伸ばし、そのまま栽培することも出来ます。
葉っぱが生長してきたら、茎を途中で切ってどんどん収穫します。
(水は1~2日に1回交換します。)
一度収穫した茎からも脇芽が伸びて、何回も収穫することができます。
挿し木にする方法は、
茎を10cmくらいの長さで切り、水もしくは挿し木用の培養土に挿しておく。
根が伸びて、本葉3~4枚になったら鉢などに植え付けて、新しい苗として育てます。
水生植物のクレソンは乾燥に弱く、湿り気のある土壌を好みます。
水は常に、鉢底が浸かるぐらい受け皿に溜めておくのが良いようです。
適温は15~20℃。
寒さは5℃まで、暑さは25℃まで大丈夫のようです。
クレソンの辛みは、大根などにも含まれている「シニグリン」という成分によるもので、利尿効果の他、食欲を増進させる効果があるそうです。
栄養価も高く、カルシウム、リン、鉄分やビタミンC、カロテンが豊富に含まれています。