小さなかぼちゃみたいな実をつけるソラナムパンプキン(パンプキンツリー)は、別名は「花ナス」で、ナス仲間で観賞用のナスです。
一見、カラフルなミニトマトみたいにも見えます。
アカナス(赤茄子)、ヒラナス(平茄子)、カザリナス(飾り茄子)など、名前も色々ついてて面白い植物です。
生け花やハロウィンの飾りつけでも人気のようですよ。
目次
ソラナムパンプキン(パンプキンツリー)ってどんな植物? 特徴や様子
秋になるとたくさん実をつけるソラナムパンプキン(パンプキンツリー)。
ブラジル原産のナス科ナス属の園芸的には一年草。(本来は低木ですが寒さに弱いため)。
ソラナムパンプキン(パンプキンツリー)の特徴
栽培されている「ナス」の近縁で、高さは50㎝~1mほど。
丈夫なので「ナス」の台木として利用されたり、観賞用として栽培されます。
果実は若緑から黄色、オレンジ色、赤色へと変化します。
実は固くて食べられない。
実が赤くなったら葉を全部落として実だけにして、生け花の材料などとして使われてたりもします。観賞用ナスの「フォックスフェイス(ツノナス)」と同じように水を必要としない花材としても利用されてるようです。
科・属名:ナス科ナス属
別名:観賞用ナス、ハナナス(花茄子)、アカナス(赤茄子)、カザリナス(飾り茄子)、ヒラナス(平茄子)、ソラナム、ソラヌムなど。
原産地:ブラジル
花言葉:「よい語らい」「優美」「 希望」「広い心」「ささやかな幸せ」
ソラナムパンプキン(パンプキンツリー)の実の様子
一つの枝に緑や赤の実、そして花も咲いていました。
花から果実へ
若い実は、黄色がかったグリーンの実で可愛らしいです。
葉は卵形で、互い違いに生えています。
茎や葉柄の色はムラサキで、やっぱりナスの葉。
真っ赤に熟した実。
ヘタはナスっぽいですが、果実はプチトマトみたいです。
少し枯れてきた様子でしょうか。
カボチャに似てきました。
ソラナムパンプキン(パンプキンツリー)の花の様子
咲いてる花の形はナスみたい。
でもナスの花はムラサキだけど白っぽい花を咲かせています。
ソラナムパンプキン(パンプキンツリー)の花は、白色またはうす紫色。
開花時期は6月~10月くらい。
星のように花びらが5枚。 中心部にある黄色い雄しべが目立ちます。
雄しべは5本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色。
実だけ見てると何だろう?と思いましたが、花を見るとナス科の植物だとわかりました。
同じくナス科の「ワルナスビ(悪茄子)」の花にもよく似ています。
ワルナスビの花
ワルナスビは雑草として扱われることもある植物で、花の形がナスとよく似ています。
花色は白~薄紫色。
秋から冬にかけて黄色い実ができます。
ナスの花は綺麗なムラサキです。
ナス(茄子)の花は、綺麗なムラサキ。
ナスはインドの東部で生まれたと考えられてるそうです。
奈良時代には日本でもつくられてたようです。
正倉院文書に「なすを献上した」との記載があるそうですよ。
フォックスフェイス(ツノナス)も観賞用のナス
ツノナス(角茄子)は、ブラジル原産のナス科ナス属。
とてもユニークな形をしている観賞用のナス。
果実の形が狐の顔に似ていることからフォックスフェイス(キツネの顔)、他にもカナリアナス(カナリア茄子)、トゲナシツノナス、キツネナスなどと呼ばれています。
株元から数本の枝が伸び、葉のつけねに黄色の実をつけます。
花はナスの花に似た紫色です。