ウォーターポピーは、夏になると水辺に明るく優しい黄色の花を浮べます。
スイレンのような丸い葉をつけますが、花は名前にもあるようにポピーに似ています。
背丈が高くならない小さめな植物なので、家庭で楽しむビオトープやメダカ池の水草にもよさそうです。
別名は、ミズヒナゲシ(水雛芥子)。
ウォーターポピー(ミズヒナゲシ)の特徴 花・蕾・葉の様子と育て方
池沼や河川、水路などに生育する浮遊植物。多年草。
(浮葉植物:葉が水面に浮き、根や根茎は水中の土にあるもの)
ウォーターポピーの特徴
南米原産の植物で、日本へは昭和の初期に渡来し、観賞用に栽培されています。
水面をつるを伸ばし這うように横へ広がり、夏から秋のにかけてポピーに似た黄花を付けます。
殖力が旺盛で丈夫な植物。
横に広がるのタイプなので、メダカの暑さ対策や隠れ家として重宝します。
学名:Hydrocleys nymphoides Buchen
科・属名:オモダカ科・ミズヒナゲシ属
原産:南アメリカ
別名:ミズヒナゲシ(水雛芥子)、キバナトチカガミ、ミズウチワ
花期は7〜10月
花言葉:「幸運が来る」「水辺の美人」
名前の由来は、花がポピーに似ていることから「ウォーターポピー」。
「ミズヒナゲシ」と呼ばれるのも、花がヒナゲシに似ていることからです。
ポピーの花ってどんな花?
「ポピー」は、ケシ科の植物全てを言い表す呼び名です。
「ヒナゲシ」もポピー(ケシ類)の中のひとつの品種で、「シャーレーポピー」とも呼ばれています。
ウォーターポピーの花・蕾・葉の様子
葉腋から伸びる花茎の先に径3〜5cm、高さ3cmほどの美しい花をつけます。
花弁は3個、倒卵形。
一日花ですが次々に咲きます。
花の中央部は濃い黄色。
雌しべは6本、雄しべは多数。その周囲に黒紫色の仮雄しべが残る。
蕾の様子。
葉は、厚みがある広卵形〜円心形で長さ5〜8cm、幅5〜7cmほど。
葉柄は細長く横縞があります。
葉が密生したり、水分の少ない場所では葉が立ち上がり水上葉になります。
ウォーターポピーの育て方
浮葉植物と呼ばれるウォータポピーは、葉が水に浮くように、ポットそのものは水中に置いて育てます。用途:ビオトープ、睡蓮鉢など。
寒さに弱いとされてますので、温暖地域以外の冬場は屋内の日の当たるような場所で管理します。
- 生育場所
常に水位がある一定から下がらないように注水し、葉がしっかりと水に浮く状態を保ちます。日当たりが良い場所で管理します。 - 土
特にこだわらない。(田んぼの土は特に生育が良い) - 肥料
成長期の春先から秋にかけて、一月ごと化成肥料を土の中に埋め込む - 増やし方
株分け
ウォーターポピーは冬に弱いので、寒い時期には、冬枯れのようになることがありますが、暖かくなると復活するので一年を通して水を切らさないように注意する必要があります。。
また、殖力が旺盛で丈夫な植物なので、株が込みいってきたら、春に株分けをします。
花が咲かない理由は、基本は株の肥培と日当たり。
日当たりが悪いと花が咲きにくいようです。