「キャットテール」は、赤いねこじゃらし、赤いネコのしっぽのような花を咲かせる植物。別名はアカリファ・レプタンス。
同属で樹木の「ベニヒモノキ(紅紐の木)」は、似たような真っ赤な花穂を大きく垂れ下げます。
「クリムゾンクローバー」や「ベニバナツメクサ(紅花詰草)」とも呼ばれる「ストロベリーキャンドル」は、ネコのしっぽのようなな可愛い赤い花穂。
ケイトウの原種とされるノゲイトウ(野鶏頭)は、キャンドルのような見た目です。
目次
キャットテールに似た植物
キャットテールは、トウダイグサ科、アカリファ属の非耐寒性の常緑多年草。
キャットテールの特徴
主にインドが原産地で、熱帯や亜熱帯地方を生息地としている植物。
草丈は5㎝から15cmほど、真っ赤な猫の尻尾のような長さが5~10cmの赤い花序を多数つけます。
花は四季咲き性で、温度があれば一年中咲き続けます。
その形がネコの尾のように見えることから、この名がついたといわれています。
科・属名:トウダイグサ科・エノキグサ属(アカリファ属)
別名:アカリファ、サマー・ラブ
草丈:5~15cm
開花時期:4~11月
原産国:西インド諸島
花言葉:「陽気」「上機嫌」「気まま」「愛撫」
ふさふさとした猫の尾のような特異な花形。
一つの花穂は1か月近く観賞できます。
花穂の赤くふさふさしているものは、雄しべが長く伸びたものだそうです。
草丈10cm前後でほふく性がある草姿。
茎先の縁にギザギザ(鋸歯)のある葉。
キャットテールの仲間、ベニヒモノキ(紅紐の木)
ストロベリーキャンドル(クリムゾンクローバー・ベニバナツメクサ)
マメ科シャジクソウ属(トリフォリウム属)の一年草。
ストロベリーキャンドルは、南ヨーロッパから西アジアが原産地で、日本には、明治時代に牧草として持ち込まれましたようです。
クローバーの仲間で、4月~6月に赤い花を咲かせます。
別名:紅花詰草(ベニバナツメクサ)。
濃い紅色をした長さ6ミリから8ミリくらいの蝶形の花が、円錐形に集まっています。
名前の由来は、円柱状で赤色の花姿がイチゴやキャンドルのように見えることから。
科・属名:マメ科・シャジクソウ属(トリフォリウム属)
別名:ベニバナツメクサ、クリムゾンクローバー、オランダレンゲ
草丈:15~50cm
開花時期:4~6月
原産国:ヨーロッパ
花言葉:「素朴な愛らしさ」「胸に火を灯す」
ろうそくを灯したような花姿。
クローバー(シロツメイク)と同じような葉。
葉は3枚の小葉からなる複葉(3出複葉)で、互い違いに生える(互生)。
蕾の様子。
本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、暑さに弱く日本では夏に枯れてしまうために一年草として扱います。
ノゲイトウ(野鶏頭)
ヒユ科 ケイトウ属(セロシア属)の一年草。
ノゲイトウ(野鶏頭)は、ケイトウ(鶏頭)の原種とされインドや熱帯アジアに自生する植物。
日本でも関東地方以西の暖地で野生化しています。
セロシアの名でも呼ばれます。
夏から晩秋まで、まっすぐ伸びた花茎の先に、ロウソクの炎のような形をの花を咲かせます。
花色は、淡いピンクから濃い赤紫色で、咲き終わった花序の下部は銀色になります。
名前の由来は、ケイトウに似た野生種から。
科・属名:ヒユ科 ・ケイトウ属
別名:セロシア、フデゲイトウ(筆鶏頭)
草丈:15~150cm
開花時期:7~11月
原産国:熱帯アジア、インド
花言葉:「深い思いやり」「情愛」「オシャレ」「風変わり」
道端で咲いていたノゲイトウ。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
キャットテールにも似てる、槍の様な円錐形の花形。
でもキャットテールとは違って、花序は水分が少なくかさかさしています。
トウダイグサ科エノキグサ属の常緑低木。
ベニヒモノキ(紅紐の木)は、キャットテールと同属ですが、樹木。
樹高は2mから4mぐらいになり、通常は初夏から秋にかけて花を咲かせます。
枝の上部にある葉の付け根部分から、長さが20cmから50cmの赤色の長い花穂を垂らします。
名前の由来は、赤い花穂が垂れ下がっている姿が赤い紐のように見えることから。
科・属名:トウダイグサ科・エノキグサ属(アカリファ属)
別名:ナガボアミガサノキ、アカリファ・ヒスピダ、アカリファ・サンデリー
樹高:1~4m
開花時期:6~9月
原産国:西インド諸島、マレーシア
花言葉:「偽りのない心」「気儘」