オオシマザクラ(大島桜)と ソメイヨシノ (染井吉野)の違いや特徴

美しいソメイヨシノの花の写真
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桜の代表品種であるソメイヨシノは、オオシマザクラが交配親となっています。
どちらもよく見かける身近な桜で、公園などで一緒に咲いてる姿も目にします。

「ソメイヨシノ」は、新葉より先に淡紅白色の花を咲かせ、「オオシマザクラ」は、大き目の白い花と緑色の葉が同時に展開してます。
オオシマザクラは、葉が桜餅の葉に使われるため「モチザクラ(餅桜)」とも呼ばれています。

オオシマザクラ(大島桜) とソメイヨシノ (染井吉野)

同じ時期に見かけた「オオシマザクラ」と「ソメイヨシノ」。

ソメイヨシノは新葉より先に、薄いピンクの花を咲かせます。
オオシマザクラは白い花、開花の時には葉が出ています。

 

オオシマザクラ ソメイヨシノ 違いは何?

どちらも樹形は傘状。
花弁は5弁。
(オオシマザクラは八重咲きの品種がある。)

 

  • オオシマザクラ

開花の時には葉が出ている。
花色:白、(薄ピンク)
花径:4~5㎝
樹皮:赤褐色で灰色っぽく、濃い褐色の短い横すじがつながってる。

  • ソメイヨシノ

開花の時には葉が出ていない。
花色:淡紅白色
花径:3~4㎝
樹皮:紫褐色で光沢あり、横すじは細く短い。

 

オオシマザクラの花は、ソメイヨシノに比べて花が大きく、近寄ると甘い香りがあります。

 

オオシマザクラ(大島桜)の特徴や様子

オオシマザクラ(大島桜)」は、日本の固有種でサクラの原種の一つ。
多くの園芸品種を生み出したサクラとしても知られます。

伊豆大島など伊豆諸島、房総半島を原産とし、名前の由来ともなっています。

高さは15mに達し、香りを放つ花を、3~4月に咲かせます。
若葉と同時に花をつけることが特徴です。

葉が桜餅の葉に使われるためモチザクラ(餅桜)とも呼ばれます。
また木材は家具や工芸品、薪などに利用されてきました。

芳香がある大きな白花。

茎の先端から数個の花をつけます。

葉は、8~13cm。
先端が尖った倒卵形または楕円形で互生。
両面とも無毛。
葉にも香りがあります。

たくさんの花を咲かせるので、見応えがあります。
ソメイヨシノとは一味違った華やかさ。

新葉の緑と白い花のコントラストが爽やかです。

枝をいっぱい広げる大きな木。

花後になるサクランボは、初夏にかけて熟します。
食べれますが、えぐみが強く実も小さいため、食用として流通することはないようです。

 

学名:Cerasus speciosa
科・属名:バラ科・サクラ属
原産国:日本
開花時期:3~4月
花色:白、薄ピンク
別名:薪桜(タキギザクラ)、餅桜(モチザクラ)
花言葉:「純潔」「心の美」「優れた美人」

 

ソメイヨシノ(染井吉野)の特徴や様子

ソメイヨシノ(染井吉野)」は、オオシマザクラ(大島桜)とエドヒガン(江戸彼岸桜)の交配種といわれています。

花見といえばソメイヨシノで、桜前線の基準もソメイヨシノの開花状況が基準になっています。

葉の展開に先立って花を咲かせるので、華やいだ雰囲気を醸しだします。
一重咲で中輪、花径3cm前後、淡いピンクの花。

江戸時代、染井村(東京都豊島区)の植木職人が生み出したサクラで、当初「ヨシノザクラ(吉野桜)」と名付けられ、後に「ソメイヨシノ(染井吉野)」と改名されました。

上品で優しい色合い。

散る前は、花の中心が赤くなります。

花径2、3センチの中輪で、一重咲き。

蕾は濃いピンク。

ソメイヨシノの開花条件には諸説ありますが、2月以降で気温15度以上の日が、合計23〜25日ほどになると、開花し始めるといわれています。

花が散ることに葉も見られます。

葉は、8〜12cm。
先端が尖った広卵状楕円形で互生。
葉の裏面にまばらに毛 がある。

幹の様子。

満開のソメイヨシノはとても豪華。
株全体が桃色に染まってみえます。

太い枝を大きく横に広げたソメイヨシノ。

花後は、紅色から黒紫色の小さな果実をつけますが、渋みがあって食用には向かないようです。

 

学名:Cerasus ×yedoensis
科・属名:バラ科・サクラ属
原産国:日本
開花時期:3~4月
花色:淡紅白色
別名:吉野桜(ヨシノザクラ)
花言葉:「純潔」「優れた美人」

 

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