冬に桜の花を見かけると、幸せな気持ちになったりしませんか。
河津桜(カワヅザクラ)と寒緋桜(カンヒザクラ)は、まだ寒い2月頃にも見かける早咲きの桜です。
ソメイヨシノ(染井吉野)より一足早く見頃を迎えます。
河津桜(カワヅザクラ)と寒緋桜(カンヒザクラ)の違いや特徴や様子
- カワヅザクラ(河津桜):花色は淡紅色で、花弁は5枚の一重咲き、花の径は4~4.5cmほど、下向きに花を咲かせます。
- カンヒザクラ(寒緋桜):花は緋色(鮮やかな赤)で、花弁は5枚の一重咲き、花の径は2.5~3cmほど、やや鐘型の半開で下向きに花を咲かせます。
※ カワヅザクラ(河津桜)は、オオシマザクラ(大島桜)とカンヒザクラ(寒緋桜)の自然交雑種であると推定されています。
似通っているところもあり、どちらも花の咲き方も下向きです。
でも花の色や大きさ、咲き方などは違っています。
カワヅザクラ(河津桜、学名:Cerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’)は、バラ科サクラ属のサクラ。日本固有種のオオシマザクラ (Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992) とカンヒザクラ (Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. & S.Suzuki)の自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種のサクラ。引用:Wikipedia
カンヒザクラ(寒緋桜、学名: Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. & S.Suzuki)はバラ科サクラ属の野生種のサクラ[7]。旧暦の正月あたりに咲くことからガンジツザクラ(元日桜)と呼ばれることもある。別名ヒカンザクラ(緋寒桜)、タイワンザクラ(台湾桜)、ヒザクラ(緋桜)とも言う。引用:Wikipedia
河津桜(カワヅザクラ)の特徴や様子
河津桜(カワヅザクラ)は、日本原産の栽培品種のサクラ。
2月にもなると開花を初め、それから1ヶ月ほど咲き続ける開花期間が長いサクラで、見頃が長く続きます。
つぼみの時は濃い赤で、開花するとピンク色。
ソメイヨシノよりも花色が濃い。
河津桜の名前の由来は、もともと河津川の土手で1955年(昭和30年)に最初の原木が見つかり、また河津地方独特の桜であったことから土地の名前を取って、1974年(昭和49年)に河津桜と命名されたようです。
科・属名:バラ科 サクラ属
別名:小峰桜
開花時期:1月下旬~3月
花言葉:「思いを託します」「淡泊」「純潔」「優れた美人」「精神美」
花色はソメイヨシノよりも濃いめのピンク。
花弁も大きめで華やかです。
花の真ん中に雌しべがひとつ。これを囲んだ多数の雄しべ。
黄色い葯(花粉が入っている袋)もきれい。
蕾は、濃いピンク。
蕾の色や形は「寒緋桜」によく似ています。
幹から一輪。
河津桜はソメイヨシノと同じように花の後から葉が出てきます。
この時期は、花の中心が赤くなっています。
河津桜は、風にふかれて花びらが花吹雪のように舞い散ります。
寒緋桜(カンヒザクラ)の特徴や様子
「寒緋桜(カンヒザクラ)」は、サクラの原種のひとつ。
台湾、中国南部に分布し、古くから沖縄や⿅児島県に⼊り石垣島や久米島などには野生化しているサクラ。
花色は鮮やかな緋紅色から桃紅色。
釣鐘状の形の花で、下向きに咲くのが特徴です。
緋寒桜(ヒカンザクラ)」とも呼ばれますが、「彼岸桜(ヒガンザクラ)」と区別するために最近では寒緋桜(カンヒザクラ)と呼ばれることが多くなっています。
沖縄では旧暦の正月の時期(1月21日~2月20日)に花を咲かせることから「元日桜(ガンジツザクラ)」とも呼ばれているそうです。
科・属名:バラ科 サクラ属
別名:ヒカンザクラ(緋寒桜)・タイワンザクラ(台湾桜)・ヒザクラ(緋桜)・リュウキュウカンヒザクラ(琉球寒緋桜)・リュウキュウヒザクラ(琉球緋桜)・ガンジツザクラ(元日桜)
開花時期:1月下旬~3月
花言葉:「あでやか」「あでやかな美人」「善行」
イヤリングのような形の花。
ひとつの芽から2~3個の花が下垂してます。
花は下向きに半開状。
花びらは5枚で基部で接合しています。
萼や花柄の付け根の苞も赤色に染まっています。
雌しべ1本、雄しべ多数。
膨らんだ蕾。
花後に葉が出てきます。
下から覗き込むと、とてもきれいです。
「あでやか」という花言葉がぴったりの感じの花。
カンヒザクラは、花びらは散らず、ツバキのように花ごとポトリと落ちます。
花弁と雄しべがが合着していて、花ごとスルッと抜け落ちてしまうようです。
カンヒザクラの大きな木。