フェイジョアの木は、初夏になるとエキゾチックな可愛いらしい花を咲かせ、目をひきます。
ふっくらとした花びらの中央には、真っ赤なたくさんの雄しべが放射状に広がっています。
別名は「パイナップルグアバ」。
南国ムードが漂う、実も食べられる亜熱帯地域原産の果樹です。
フェイジョアの花 特徴や様子
フトモモ科フェイジョア属の常緑低木。
フェイジョアの特徴
フェイジョアの原産地はパラグアイ、ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチンで、山野に自生しています。亜熱帯性果樹。
日本へは昭和初期にアメリカから渡来。
花は5~7月頃に咲き、果実は10月下旬から12月中旬にかけて熟します。
別名の「パイナップル・グァバ」と呼ばれるよう、果実はパイナップルとバナナとリンゴを混ぜたような味で、甘い香り。
花はエディブル・フラワーとして、食用に利用できます。
名前の由来は、スペインの植物学者フェイホアに因んだもの。
学名:Acca sellowiana(Feijoa sellowiana)
科・属名:フトモモ科 / アッカ属
別名:パイナップルグアバ、アナナスガヤバ、フィージョア、ヘイジョア
開花期:5~7月
果実:10~12月
樹高: 2~5m
原産地:南アメリカ
花言葉:「情熱に燃える心」「甘美な思い出」「実りある人生」
フェイジョアの開花時期
フェイジョアの開花時期は5~7月頃で、薄桃色の花を咲かせます。
写真は梅雨時期、アジサイの花の見頃に、満開を迎えていたフェイジョアの花。(6月)。
フェイジョアの花・蕾・葉のようす
花の大きさは、4cmほど。
花びらは厚みがあり、1枚1枚の花びらは内側に巻き込むように咲いています。外側は白っぽく、内側は赤紫。
花の中央は、1本だけ突き出ている赤く尖った雌しべ。
雌しべの周りは、多数のブラシ状の雄しべがあります。
開花した花は数日間、咲き続けます。
上からみた花のようす。
花とまるい可愛い蕾。
芸術作品のよう。
マラカスのような形?
先の方が少し色づいています。
花後。
パラパラ雄しべが落ちている様子。
秋になると、灰緑色の楕円形の果実が枝にぶら下がるようにつきます。
果実は大きさ3~10cm、重さ50g~200g前後。
果皮は緑色で熟すと赤みを帯びた淡緑色になります。
爽やかな雰囲気があるフェイジョア葉。
形は楕円形で長さ5~8cm。
表面は光沢のある濃緑色、裏面は綿毛があり白っぽくみえます。
肉厚で硬い。
フェイジョアの幹。
樹皮は褐色。
不規則に裂け目が入っています。
フェイジョアの樹形。
フェイジョアの木は萌芽力がとても強いようです。
この木も生育がよさそうで、横にも枝をグングン伸ばして茂っています。
フェイジョアは、様々な品種があり、コンパクトな樹形の品種や、小ぶりの実がなるもの、大ぶり実、早生品種、晩生品種などがあります。