「花菱草(ハナビシソウ)」は、春から初夏にかけて開花するケシ科の一年草。
「カリフォルニアポピー」との名でも呼ばれてます。
ポピーの名がつきますが、よく見かけるケシ属のポピー(ケシ)の花とは一味違っています。
花菱草(ハナビシソウ)は、ハナビシソウ属の植物です。
花菱草(ハナビシソウ)の様子や特徴
北アメリカ原産のケシ科 ・ ハナビシソウ属の一年草。
花菱草(ハナビシソウ)の特徴
4月から6月頃に、菱形の4枚の花弁を、盃(さかずき)状に広げた花を咲かせます。
花は日中に開き、夜間や雨天は閉じています。
野生種の花色はオレンジ色が基本。
黄色、赤、ピンク、白、八重や半八重などの種類があります。
名前の由来は、4枚の花弁の開いた形が、家紋の花菱に似ていることから。
別名のカリフォルニアポピーは、アメリカのカリフォルニア州の砂漠地帯に自生していて、花がポピーに似ていることからつけられています。
学名:Eschscholzia californica
科名 ・ 属名:ケシ科・ ハナビシソウ属
別名:カリフォルニアポピー、エスコルチア
原産国:北米
花言葉:「富」「成功」「希望」
花菱草(ハナビシソウ)の様子
細かい切れ込みが入った葉の間から、すっと伸びた花茎の先に、薄い4弁花の花を咲かせます。
花径4㎝~6㎝程。
花びらは4枚で、扇のような形。
雄しべはたくさんある。
雌しべは1本で、花柱は4つに裂ける。
つぼみの基部には、ピンク色の円盤状の台座が目立ちアクセントのよう。
今にも開花しそうな花と、とんがり帽子のような形のつぼみ。
満開の花菱草(ハナビシソウ)と花後の様子。
萼片は2つで、開花時には落ちます。
果実は細長いしずく形の蒴果。
シルバーグリーンの色合いの繊細な形の葉。
裂片は線形または長楕円形で、無毛。
互生する。
草丈30~40㎝で茎は多数分枝し、ほふく気味に広がります。
黄色いケシ(アイスランドポピー)の様子
「アイスランドポピー」は、ケシのなかでは最も広く栽培されています。
「シベリア雛罌粟(シベリアヒナゲシ)」とも呼ばれます。
シベリア原産のケシ科ケシ属の多年草。
学名: Papaver nudicaule
開花時期は、3月~5月。
色は、白、黄色、オレンジ、赤、ピンク、アプリコット色、複色など。