ジャガランダ 花後にみかけるユニークでオシャレな実(種)

ジャガランダの実
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ジャカランダの木は、初夏になると美しい薄紫色の花をまとまって咲かせる樹木で、ホウオウボク、カエンボクと並んで世界三大花木の一つに数えられています。

花が咲いた後つく実は、あまり見かけない形でユニークです。
径5、6㎝ほどの平べったい丸い実を、オブジェのように枝にぶら下げます。

美しい花を咲かせ、可愛い実とつけるジャガランダ

初夏になると藤色の美しい花を咲かせるジャガランダ。(長崎県小浜市にて)。

ジャガランダの特徴

ジャカランダは熱帯アメリカを原産とするノウゼンカズラ科の落葉高木。
世界中に約50種類ほどの品種があり、日本で主に栽培されてるのは、ジャカランダ・ミシモフォリアという種です。

自生地では高さ15mに育ちます。
葉はネムノキのような、鳥の羽のような繊細な形状をしています。

花期は初夏で、5月下旬から6月の梅雨の頃、釣鐘のような薄紫色の花をブドウのように房状に咲かせます。

果実は径5~6cmのほぼ円形となる木質の蒴果。
扁平で膜質の翼をもつ多数の種子が入っています。

桐の花と花姿が似ていることにちなんで「キリモドキ」、遠くから見ると紫色の雲のように見えることから、「紫雲木(シウンボク)」の別名があります。

ジャカランダの名は、ブラジルでの呼び名から付けられたポルトガル名に由来するとされています。

 

学名: Jacarandasp
科・属名: ノウゼンカズラ科・キリモドキ属(ジャカランダ属)
原産地: 熱帯アメリカ
別名:キリモドキ(桐擬き)、シウンボク(紫雲木)
開花期 :5~6月
花言葉:「栄光」「名誉」

 

ジャガランダの実の様子

夏の終わり頃に見かけるジャガランダの実の様子。

花の後に結実する実は、扁平で少々いびつな円形。
小さなおせんべいのようです。

枝先につける大き目でユニークな実。
見とれてしまう可愛さがあります。

大きさは直径5㎝ほど。
艶がある若緑で、縁や表面には少しデコボコがあります。
中央がややふっくら膨らんでいます。

青み実は乾燥すると茶色へ。

果実は、成熟すると果皮が裂開し種子が飛び散ちる蒴果(さくか)。
二枚貝のような平たい殻ではさまれた狭い空間に、たくさんの種が入っています。

種を見たかったですが、とても固くて割ることが出来ませんでした。
中には淡褐色の円盤のような翼のある種子があるそうです。

 

ジャガランダの花・葉・幹の様子

ジャガランダの木。(夏の様子)。
枝は波打つようにのび、大きく葉を広げる様子はいかにも南国風。

葉は淡緑色。
鳥の羽のように繊細で細かく、やわらかな感じがします。
シダの葉にも似ています。

樹皮は淡緑色~淡灰色。
若い木は平滑ですが、成長すると細い溝条が目立ちます。

6月の花。
淡い藤色に咲く花は、神秘的で美しく思わずため息が出てしまいます。

枝先に長さ30cmほどの円錐花序を出し、ひとつの花房に50~90個ほどの花を密集してつけます。

花は長さ5cmほど。
やや湾曲した漏斗形となり、先は2唇状に5裂。
雄しべは4個で2個ずつ対になり、棍棒状の仮雄しべが1個あります。

横からみた花の様子は、トランペットみたいな形。

ジャガランダの花言葉の「名誉」「栄光」は、ファンファーレを吹くトランペットを連想させることからつけられたそうですよ。

蕾の様子。

落ちた(散った)花。

 

 

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