珍しい黄色の竹、キンメイモウソウチク(金明孟宗竹)をみかけました。
キンメイモウソウチクの竹林は、ちょっと非日常的な感じがして、幻想的な雰囲気が漂う空間でした。
竹を近くでよく見ると、淡緑色の縦縞が節ごとに交互にあって、見とれてしまう美しさがあります。
別名:猛宗金明竹(モウソウキンメイチク)。
目次
キンメイモウソウチク(金明孟宗竹)ってどんな竹?
キンメイモウソウチク(金明孟宗竹)は、中国の江南地方から渡来した「モウソウチク(猛宗竹)」の一品種です。
キンメイモウソウチク(金明孟宗竹)の特徴
キンメイモウソウチク(金明孟宗竹)は、モウソウチクの突然変異種といわれ、大型サイスの竹。
稈(かん)が黄金色で、芽溝部に淡緑色の縦縞が、節ごとに交互に出現しています。
黄色の部分は、稈表面の葉緑素が何らかの原因で抜け、素材そのものの色が透けて見える様になったそうです。
学名:Phyllostachys pubescens f. bicolor
科・属名:イネ科・マダケ属
背丈:8~20メートル
竹は、イネ科・タケ亜科に分類される植物で、樹木のように見えますが、植物学上は常緑性の多年草。
種類も非常に多く、世界で1,000種類以上、日本には約600種類の竹が分布しているとも言われ、モウソウチク(孟宗竹)とマダケ(真竹)が全体の八割を占めています。
モウソウチク(孟宗竹)は、日本では最も大きくなる種類。
名前の由来は、冬に母のために寒中筍を掘り採った三国時代の呉の人物、孟宗にちなんだものです。
別名:江南竹(コウナンチク)、ワセ竹、モウソウダケ。
キンメイモウソウチク(金明孟宗竹)の様子
黄色の竹の竹林は、とても爽やかな雰囲気でした。
葉の色も明るめです。
黄金色の稈(かん)。
そして、淡緑色の縦縞が節ごとに交互に現れていて、オシャレな雰囲気を醸し出しています。
絵具で塗ったような緑の縦縞。
春一番に芽を出すモウソウチクのタケノコは、ほのかに甘い独特の旨味があり、「春の味覚の王者」と言われているそうです。
キンメイモウソウチクのタケノコも見てみたい(食べて見たい)ものです。
キンメイモウソウチク(金明孟宗竹)が見れる場所(見どころ)
- 大分県野津町の岩瀬地区
700本以上・県指定天然記念物
住所:大分県臼杵市野津町大字王子1210 - 祝子川のモウソウキンメイ竹林
住所:宮崎県延岡市北川町祝子川(ほうりがわ) - 高良山の孟宗金明竹
高良山に自生する孟宗金明竹(国指定天然記念物)
住所:福岡県久留米市御井町 - 福岡県遠賀郡岡垣町町
孟宗金明竹の群生地
住所:福岡県遠賀郡岡垣町町内 城山から孔大寺山にかけて。 - 京都市洛西竹林公園 生態園
約5,000平方mの和風庭園(全国各地から集められた約110種類の竹類が観賞できます)
住所:京都府京都市西京区大枝北福西町2丁目300−3