カワラヨモギは、野原や道端で見かけるヨモギと同じヨモギ属ですが、見た目の様子は随分違っています。
特に砂浜に生育するカワラヨモギは、個性豊かな表情をしています。秋には花や紅葉もみられました。
カワラヨモギは、ハマヨモギ (浜蓬) 、ネズミヨモギ (鼠蓬)などの別名もついています。
海で見かけたカワラヨモギ(河原蓬)、特徴や様子
カワラヨモギは本州以南の日本各地に生育する半樹木性の多年草。
カワラヨモギ(河原蓬)の特徴
カワラヨモギ(河原蓬)は「河原に育つヨモギ」を意味し、その名前のとおり河原や砂浜海岸などに生育するヨモギ。
花の咲かない茎は短くて、糸状になる葉をロゼット状に広げます。
花の咲く茎は高くのびて分枝し、秋になると黄緑色の頭花を円錐状につけます。
名前の由来は、川原や海岸に生えているヨモギという意味で、漢方では茵蔯蒿(いんちんこう)と呼ばれており、古来より黄疸を治療する代表薬としても知られています。
学名:Artemisia capillaris
科・属名:キク科・ヨモギ属
別名:ハマヨモギ (浜蓬) 、ネズミヨモギ (鼠蓬)
生薬名:綿茵蔯(めんいんちん)、茵蔯蒿(いんちんこう)
花期:9~10月
野原でよく見かけるヨモギ(蓬)の様子
ヨモギ(蓬)は、山野、道端で普通にみられる多年草。
揉むと香りが良い。
春先の柔らかい新芽を使った草餅は有名です。
秋(晩秋)のヨモギ(蓬)の様子
花期は9~10月頃。
11月の末には、実が出来て葉が紅葉していました。
学名:Artemisia indica var. maximowiczii
科・属名:キク科ヨモギ属
別名:サシモグサ(指燃草)、モグサ(艾)、モチグサ(餅草)、クサノハ
海で見かけたカワラヨモギ(河原蓬)の様子
砂浜に群生しているカワラヨモギ(河原蓬)。
秋はたくさんの花をつけます。
白っぽい葉は、花序がつかない葉です。
茎は短く横に広がり、先端にロゼット状に葉をつけます。
花の咲く枝は、背丈が高くなり円錐状に頭花を多数つけてます。(直径1.5〜2mmの球形〜卵形)
茎の下部は木質化しています。
花がつかない方の葉は、オレンジや赤に紅葉していました。
丸まっていてサンゴ礁のよう。
カワラヨモギ(河原蓬)の紅葉は一部だけするのでしょうか。
花は卵形でツブツブに見えます。
長さ1.5~2ミリ。
花が終わり、若い果実へ
花の下側にあるもさもさとした葉も茶色に枯れています。
撮影場所:佐賀県唐津市(虹の松原)