ユッカの花 ユッカ蘭( ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)

アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)の写真
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ユッカ蘭は、春と秋に花径5~6センチの淡いクリーム色をした鐘形の花をたくさん咲かせます。その姿はとてもダイナミックで存在感が抜群です。

別名で「アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)」、学名からの名で「ユッカグロリオサ」とも呼ばれています。

 

ユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の特徴や様子

花が咲いてるユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の全体像の写真

北アメリカ南部原産の常緑低木。

ユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の特徴

葉は固く細長く、先が尖った鋭利な葉が多数集合して放射状に広がります。
茂った葉の間から伸びた長い花茎に、黄白色の大きな鐘形の花を下向きに多数咲かせます。

5~6月の春と、9~11月の秋に咲く2度咲き。

南国風な植物ですが、日本庭園にも多く利用されています。

「アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)」の名前は、学名の「ユッカ・グロリオサ」からグロリオサの「栄光」から「君が代は栄える」と関連付けられた命名のようです。

中国名では「ホウオウラン(鳳尾蘭)」と言われており、「鳳凰」の尾のような形をしたラン(蘭)。

英名は「Spanish dagger」でスペインの小刀という名がついてます。

園芸店でよく見かける観葉植物の「青年の木」とも呼ばれるユッカは、「ユッカ・エレファンティペス(Yucca elephantipes)」という品種です。

 

学名:Yucca gloriosa
科・属名:キジカクシ科(リュウゼツラン科)・イトラン属(ユッカ属)
別名:アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)・ユッカ・グロリオサ、ユッカ・グロリオーサ
原産地:北アメリカ
花期:5月~6月・10月~11月
花言葉:「勇壮」「颯爽とした」

 

ユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の様子

茎先に咲いてるユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)

茎先に円錐花序(えんすいかじょ)の花。
下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形。

5~6センチほどの淡いクリーム色をした鐘形の花をたくさん花をつけます。

ユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の花のアップ写真

丸みのある、白いお椀のような形。
大きなスズランのよう。

ユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)のぽとりと落ちた花のアップ写真

花弁は6枚。
太い6本の花糸の先端に小さな葯があり、雌しべは3本に分かれています。

花は、花びらを散らさずまるごと落下します。

 

ユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の花の蕾の写真

ユッカ欄の蕾の様子。
先が赤く色づいています。

ユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の花茎の写真

花茎の様子

 

ユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の葉の写真

葉は剣形で厚くて堅く、先が鋭く尖り放射状に茂ります。
長さ60~80cmほど。

ユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の幹の写真

幹の様子。
うろこ状みたいな感じです。

美しいユッカ蘭(ユッカグロリオサ・アツバキミガヨラン)の花の写真

美しいダイナミックな花で見ごたえがあります。

虫媒花(ちゅうばいか)だそうですが、花粉を運ぶ蛾(ユッカガ)が日本にはいないので結実しないそうです。
株分けや、挿木、根伏せでも増えるようです。

寒冷地以外では戸外越冬可能な植物。

 

アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)とキミガヨラン(君が代蘭)の違いは?

「アツバキミガヨラン」は、葉が厚くて硬くて上へと向かいます。
「キミガヨラン」は、葉が少し柔らかく垂れ下がります。

また、 アツバキミガヨランの開花期は初夏と秋というように2度見られまが、キミガヨランは夏~秋に咲きます。

キミガヨラン(君が代蘭)の学名は、「Yucca recurvifolia」
種小名の「recurvifolia」は、「主なる神の蝋燭(ろうそく)」という意味。

 

また似たような植物に、キジカクシ科リュウゼツラン属の「リュウゼツラン(竜舌蘭)」があります。アガベとも呼ばれます。
学名:Agave americana,Marginata

リュウゼツラン(竜舌蘭)の写真

葉は大きく厚く硬く、葉縁に鋭い棘のある葉からなる放射状。
数十年に1度だけ花を咲かせることから、リュウゼツランは「世紀の植物」とも呼ばれてるそうですよ。

花言葉は、「繊細」

ちなみに花が咲くと植物は枯れてしまうそうです。