ヤブガラシ(藪枯らし) 緑とオレンジとピンクの粒々の花

ヤブガラシの花の写真
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公園のフェンスなどに絡まっている雑草、厄介な雑草とされているヤブガラシですが、夏になると、遠目には緑やオレンジ、ピンクの小さなつぶつぶに見える可愛らしい花を咲かせます。

花弁や雄しべがとれると、形がロウソクの様に見えるのでロウソクバナ(蝋燭花)とも呼ばれています。

ビンボウカズラ(貧乏葛)と言う面白い名前もついています。

ヤブガラシの特徴 花や葉の様子 駆除方法

ヤブガラシ(藪枯らし)がはびこっている様子の写真

ヤブガラシは、ブドウ科ヤブガラジ属のつる性の多年草。
山や林だけではなく、庭のまわりや道路わきなどに普通に生育しています。

 

ヤブガラシの特徴

ヤブガラシは、生命力がとても強い植物で、茎は急速に伸び、あっという間に庭木などに絡みついて、濃い緑色の葉を茂らせながら繁茂していきます。

藪(やぶ)を覆いつくして、おおわれた植物が光を浴びることが出来なくなり枯らしてしまうほど旺盛な生命力なので、「藪枯らし」。

放っておくと、どんどん成長してしまい厄介になることから、別名で、「ビンボウカズラ(貧乏葛)」。

英名は、「Bush killer ブッシュキラー(藪殺し)」という名が付いています。

花は平たいテーブルのような集散花序で、小さな花は緑、オレンジ、ピンクと変化していきます。

根は漢方として利用されます。
漢方名は烏歛苺(ウレンボ)。(利尿・解毒・鎮痛などに薬効のある生薬)

 

※ 駆除が困難な草とされています。

ヤブガラシは、抜いても切っても、地下に広がる地下茎を完全に駆逐するのはかなり難しく、少しでも地下茎が残っていると、また春に新しい芽が出てきて、あっという間に繁殖してしまいます。(地下の深い場所にある根がある。)

 

学名:Cayratia japonica
科・属名:ブドウ科・ヤブガラシ属
別名:貧乏葛(ビンボウカズラ)、ロウソク花、ビンボウグサ、ビンボウヅル
開花時期:6~9月
草丈:2~3m
花色:緑、オレンジ、ピンク
原産地:日本、中国、マレーシア
花言葉:「不倫」「攻撃性に富んだ」「積極性のある」

 

ヤブガラシの様子 (葉・花・花後)

ヤブガラシ(藪枯らし)の様子の写真

ヤブガラシは、細い巻きひげのようなつるを絡ませながら、周囲の植物にコイルのように絡ませながら、上へ上へと這い上がるように伸びていきます。

ヤブガラシ(藪枯らし)の葉のアップ写真

葉は5小葉からなる艶やかな鳥足状複葉。
縁は鋸歯。

ヤブガラシ(藪枯らし)の蕾の写真

蕾は若緑の球状でモコモコしています。

ヤブガラシ(藪枯らし)の蕾のアップ写真

蕾の花序。

ヤブガラシ(藪枯らし)の蕾と開花した花、(花びら、雄しべ、雌しべ)の写真

一輪だけ開花していました。花は径5ミリ位です。

薄緑色の花びら4枚は、卵状三角形で長さ3ミリほど。
雄しべ4本、オレンジ色の花盤の中央に黄色い雌しべが1本あります。

ヤブガラシ(藪枯らし)の花の写真

花序は扁平な集散花序。
遠目には、3色の粒々に見えます。

ヤブガラシ(藪枯らし)の花の様子の写真

淡緑色の蕾、オレンジとピンクの花が、ひとつの茎先に混ざり合っています。

緑色の花びらと雄しべは、咲いて半日くらいで散ってしまいます。
花びらと雄しべが落ちると、花盤はオレンジ色の花盤がピンク色に変化します。

ピンクの花盤と中央の雌しべの見た目が、燭台に蝋燭(ろうそく)を立てたように見えるので、別名が「ロウソクバナ」。

ヤブガラシ(藪枯らし)の花とアゲハ蝶の写真

ヤブガラシは、花の蜜が豊富でハチやチョウなどがたくさん集まる花木です。

ヤブガラシ(藪枯らし)の花が枯れた様子の写真

花が終わっていく様子。
果実をつけないもののようです。

結実するのは西日本を中心に分布する2倍体の ヤブガラシで、より広い範囲に見られるのは3倍体で結実しないそうです。

 

ヤブガラシの駆除方法

フェンスに巻き付いたヤブガラシ(藪枯らし)の様子

ヤブガラシは、ツルを切ってもすぐに伸びる植物。
根は地下の深い場所にあり、地上の茎だけを引き抜いたり刈り取ったりしてもまたすぐに元通りになってしまうなど、たいへん厄介な雑草の一つです。

ヤブガラシを駆除するためには、地中茎や根を枯らさないといけないようです。
根を残さないように取り除く、除草剤を散布するなどの方法があります。

また、つるを切らないように丁寧に絡みついている低木などからほどいて外し、とぐろを巻くようにグルグルと束ねて置いておくと、水分が行き届かなくなり自然に枯れていくそうです。

 

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