7月の梅雨時期、セダム(多肉植物)のパリダムの白い花が咲きだしました。
パリダムの花は、小さな白い星型の花で、真珠星万年草(シンジュボシマンネングサ)という別名がぴったりの可愛さです。
目次
パリダム(シンジュボシマンネングサ)の特徴・花の様子・似た花
東ヨーロッパ~西アジア原産、ベンケイソウ科・セダム属の常緑多年草。
パリダム(シンジュボシマンネングサ)の特徴
パリダム(シンジュボシマンネングサ)は、柔らかい緑色のやや円柱状の細い葉をモコモコ束ね、株が地面を這って広がり、マット状に群生する多肉植物です。
花壇や観賞用鉢植え、グランドカバーにもちいられます。
繫殖力が旺盛な帰化植物で、道端や空き地などにも生育しています。
夏になると、白い5弁花で星のような形の小花を咲かせます。
「パリダム」の名前は学名からで、「シンジュボシマンネングサ(真珠星万年草)」の名の由来は、光沢があり、白色で星形の花をつけるマンネングサであることからの命名と推測されます。
科・属名:ベンケイソウ科・セダム属
別名:チチイロマンネングサ(乳色万年草)
花期:6~8月
背丈:5~15㎝
原産地:東ヨーロッパ、西アジア
花言葉:「静寂」「落ち着き」「記憶」
パリダム(シンジュボシマンネングサ)の花や葉の様子
花の様子
パリダム(シンジュボシマンネングサ)は、肉厚でもこもことした葉の間から、茎をひゅんと伸ばして、花を咲かせます。
花の大きさは、径1㎝ほど。
雄しべがひゅんと伸びた星形の花。
葯は濃紫色が目立ちます。
花弁は5枚、披針形〜卵状披針形。
長さ4〜4.5mmほどで、鋭尖頭。
雄しべは10本。
心皮は5個で子房は離生。
(雌しべを構成している「葉」のことを心皮と呼びます)。
花茎を持つとこんな感じです。
茎につく葉は緑が薄いです。
果実は星形の袋果。
葉の様子
多肉質の葉が茂り、こんもりした小さな森のよう。
モコモコとした可愛い植物。
葉は、やや円柱状の広線形~線形。互生。
長さ4~10mm、幅1.5~2mmほど。
地植えで育ててるパリダム(シンジュボシマンネングサ)の様子
花壇の縁に植えていて、小さな垣根代わりです。
いつの間にかどんどん増えていきます。
鉢植えのパリダム(シンジュボシマンネングサ)も花が咲きました。
鉢植えにすると、葉がこんもり鉢いっぱいに広がるので、可愛いです。
繁殖力が旺盛
知らない間にあちこち芽を出し繁殖していきます。
でも雑草のように根が深く張らないので、取るのは簡単です。
育て方は簡単だが、日陰で育てると徒長する
パリダム(シンジュボシマンネングサ)の育て方はとても簡単。
暑さ、寒さにも強い丈夫な植物で、ほとんど手をかけないで育ち、地植えでの冬越しも可能。
増やし方も、挿し芽や株分けで簡単につき、繁殖力が旺盛です。
ただ、日当たりが良く風通しの良い場所で育てると、株がよく育ち、色も形もきれいですが、日陰に植えると、ひょろりと徒長してしまいます。
日陰で育ってるパリダム(シンジュボシマンネングサ)。
花が咲きませんでした。
パリダム(シンジュボシマンネングサ)に似ている植物
「パリダム(シンジュボシマンネングサ)」によく似ている植物に「ヒスパニクム(ウスユキマンネングサ)」があります。
和名の漢字は、薄雪万年草。
花の花弁が違いで見分けが出来るようです。
パリダムは5枚、ヒスパニクムは6枚のことが多いそうです。
学名:Sedum hispanicum(セダム・ヒスパニクム)
別名:イソコマツ(磯小松)
科・属名:ベンケイソウ科・マンネングサ属