セダムの一種、多肉植物の「メキシコマンネングサ」は、春になると鮮やかな黄色い花をたくさん咲かせます。
グランドカバーなどでも用いられる植物ですが、花の時期は茎を立ち上げ、黄色のお花畑になるのできれい。
菜の花の満開を連想させるような一面もあったり。
メキシコマンネングサの地植えは、手間いらずで簡単です。
何もしなくても毎年花を咲かせ、次から次へと勝手に増えていきます。
雑草並みに繫殖力は、ちょっと困りものですが、冬でも鮮やかなグリーンが美しい植物です。
目次
メキシコマンネングサ、地植えでの花の様子や育て方
ベンケイソウ科、マンネングサ属の多年草。
関東以西の本州、四国、九州で帰化してます。
道端などでも見かける草花。
(写真は、5月のはじめに撮影したもの。)
メキシコマンネングサの特徴
緑のカーペットのような「メキシコマンネングサ」。
花期は黄色いお花畑へ。
メキシコマンネングサの通常は、緑のカーペットのようですが、茎を長く伸ばしてに花をつけるので、背丈が20cmくらいと高くなります。
黄色の小花を次々開花させ、長い間楽しめます。
花序が傘状に広がるのも特徴的。
植物標本がメキシコで採取されたことから「セダム・メキシカナム」と命名されていますが、メキシコやアメリカに自然分布は無く、原産地は不明です。
マンネングサという名前は、とても丈夫なことと常緑であることからその名前がついてます。
学名:Sedum mexicanum
科・属名:ベンケイソウ科/マンネングサ属(セダム属)
背丈:10㎝~20㎝
花期:4月~6月
メキシコマンネングサの花
茎の頂部に花序を出し、小さな黄色い花を多数咲かせます。
花序は花茎が水平に伸びた傘状に広がり、花は1センチ前後、先が尖った5弁花。
雄しべは、10本。
蕾の様子。
花が終わると、果実は星形。
熟すと裂開して種子がこぼれます。
メキシコマンネングサの葉
ライトグリーンの細くシャープな印象の葉。
ふっくら肉厚で光沢があり、1~2㎝程度の先が尖った広線形。
赤色を帯びてる部分もあります。
新しい株も次々に誕生しているような・・・
開花前のメキシコマンネングサ 3月のようす
春になると。茎を立ち上げます。
開花前のメキシコマンネングサ。
冬のメキシコマンネングサはどんな感じ?
11月の終わりのメキシコマンネングサ。
緑のカーペットのようです。
冬でも一面みどりで綺麗です。
松葉ボタンにも少し似た葉ですね。
1月になると、所々紅葉しているような様子も見られました。
メキシコマンネングサの育て方
花壇に勝手に侵入してきたメキシコマンネングサ。
地面を覆うように伸び広がっていくので花壇の縁取りにと、そのまま植えています。(随分間引いたのですが・・)
メキシコマンネングサは、知らない間にあちこち芽を出してくるほど、丈夫な性質で、放任でもよく育ち、よく広がる植物。
基本的には放置、増えたら間引くの繰り返しです。
しっかり根を張るといった感じでないので、引っ張ると簡単に抜けるような植物です。
増やしたい場合は、挿し木や株分けで簡単に増えます。
寒さと乾燥には強く、関東地域の平野部では戸外での冬越しが可能のようです。