「フレンチラベンダー」は、風が吹くと、うさぎの耳のようなピンクの苞がゆらゆらとなびいて、思わず「ラビットランベンダー」と呼んでしまいたくなるような愛らしいラベンダー。
ラベンダーの中では暑さに強く夏越しがしやすい種類と言われ、育てやすいハーブとして知られています。九州の暖地でも元気に育っています。
小さな株を地植えにしていところ、3年目になると随分と大きくなりました。
挿し木でも簡単に増やせるので、プレゼントしても喜ばれそうです。
目次
地植えのフレンチラベンダーの3年目の様子 育て方や増やし方
シソ科ラヴァンドゥラ属、ヨーロッパ産地の常緑の低木。
春〜初夏に花枝の先に花を咲かせます。
花も賑やかで見応えがありますすが、爽やかな香りに包まれるひと時も嬉しいものです。
イングリッシュラベンダーやレースラベンダーなども育ててみましたが、フレンチラベンダーが一番育てやすかったです。
フレンチラベンダーの特徴
フレンチラベンダーは、ストエカスラベンダー系と呼ばれるラベンダーの一種で、「スパニッシュラベンダー」とも呼ばれています。
全体的にふんわりとして、ナチョラルな雰囲気があるラベンダー。
細く伸びた茎の先端に、ぼてっとした形の稲穂状の花を咲かせます。
花びらに見えてしまいそうな「うさぎの耳」「リボン」のようなものは、花ではなく苞。苞葉と呼ばれる葉です。
科・属名:シソ科/ラヴァンドゥラ属
英名:French Lavender
開花時期:5月~7月
花言葉:「私に答えて下さい」「豊香」
フレンチラベンダーの香りは?
フレンチラベンダーの香りは、爽やか系です。
イングリッシュラベンダーと比べると、香りはやや弱めでフローラル感も少ない?
ローズマリーにも似たようなスパイシーな香りも含まれ、草っぽい香りもします。
フレンチラベンダーの花のようす
満開のフレンチラベンダー。
花がずらりと並んで、近くで見るとキラキラしてとても綺麗です。
パイナップルみたいな部分は、小さな花の集まりで、1番上のひらひらは、苞と言われる葉が変形した部分。
シソ科特有の唇状の合弁花で、花弁は5裂。(2唇形で上唇2裂、下唇3裂)
フレンチラベンダーの葉のようす
幅の細い葉をたくさん付けます。
花より葉の方が香りが強い。(ツンとした刺激的な香り)
フレンチラベンダー つぼみ~開花まで
4月の終わり頃~
つぼみの様子。
少しずつ花を咲かせていく様子も可愛らしいです。
苞葉も大きく飛び出しました。
小さな花は満開へ
5月の中頃の様子。
3年目の株の状態 選定は?
フレンチラベンダーは、草というより木。
小さなポットに入っていた物は、草のようでしたが、3年経つと10倍以上は大きくなって幹みたくなりました。(真っすぐには育たずクネクネしてます)
枝をかき分けると、株の中はこのような状態です。
小さな枝もたくさん出るので、剪定が重要なのも納得。
蒸れ、風通しの悪さが苦手な植物なので、かなり気になってしまいます。
放置しているとどんどん密集してゆき、地面に近い場所は、葉も黒ずんできます。
花の後は花を剪定して、枝も少し減らす。
梅雨前には、花後の選定と透かし選定を行い株元の風通しておき、秋遅くか春早いうちに強く剪定するのがよいそうです。
フレンチラベンダーを増やしてみた
フレンチラベンダーは、細目の枝を土に指して置くだけでつきやすい。
(空いた鉢に挿しておいたもので、特に土も選ばないようです)
冬に挿して置いたものも、春になると小さな花を咲かせていました。
昨年の秋に挿していたものは、春になると随分と成長しています。
白い苞のフレンチラベンダー
5月に公園でみかけた、優しい雰囲気のフレンチラベンダー。
薄紫の花穂の上部に白い包葉を咲かせてる様子がキレイでした。
フレンチラベンダーは、紫系、ピンク系、ブルー系、ホワイト系などがあるようです。
フレンチラベンダーの育て方
ラベンダーの原産地は、地中海沿岸地方。
日当たりが良く風通しの良い場所、乾燥ぎみに育てたほうがよいようです。
ここ九州では、地植えの放置でも丈夫に育っていますが、寒風が当たることによって枯れたり、下部が揺れて根が傷む場合もあるようです。
霜にあたる場所では、冬越しにはマルチなどをする注意が必要のようですよ。
フレンチラベンダーは、年々大きくなってたくさんの花を咲かせて楽しませてくれます。ヒラヒラとした苞はいつまでも残り、開花期間が長いのもいいいですね。
剪定以外では、手間もかからず丈夫で育てやすい植物だと思います。