春に黄色の花を咲かせる、セダムの「ツルマンネングサ」と「メキシコマンネング」は、花の咲き方や形がそっくりでよく似ています。
どちらも星型の小さい花を、傘状に広げています。
群生していると黄色のカーペットのようでとてもきれい。
花だけ見ると、見分けにくい「ツルマンネングサ」と「メキシコマンネング」ですが、葉の様子はかなり違うので、葉をみると見分けがつきます。
目次
ツルマンネングサとメキシコマンネングサの違い 見分け方
どちらも道路の石垣や、道端などでも見かける多肉植物。
庭植え、グランドカバーにも利用されています。
地を這うようにし、次々と殖えていくとても丈夫な植物で、茎先の放射状に広がった散形花序に 、直径1センチ程の星形の黄色い花をつけます。
メキシコマンネングサ
学名:Sedum mexicanum
科・属名:ベンケイソウ科/マンネングサ属(セダム属)
背丈:10㎝~20㎝
花期:4月~6月
原産地:不明
ツルマンネングサ
学名:Sedum sarmentosum
科・属名:ベンケイソウ科/マンネングサ属(セダム属)
背丈:10㎝~20㎝
花期:5月~7月
原産地:朝鮮、中国東北部
ツルマンネングサとメキシコマンネングの見分け方
花はよく似ている「ツルマンネングサ」と「メキシコマンネングサ」ですが、葉の形はかなり違います。
- ツルマンネングサの葉
葉がヘラ形、3輪生する単葉で、長さ1~2・5センチ程、幅0・5センチ程の楕円形~披針形の多肉質。
茎は、赤色を帯びます。
- メキシコマンネングサの葉
葉が線型で細い、形長さ1~2センチ程度、幅2~3ミリの先が尖った広線形の多肉質。
茎は直立し、赤色を帯びることもある。
ツルマンネングサの様子
ツルマンネングサが満開になると、黄色のお花畑のようです。
茎は赤味を帯びています。
葉は、いつも3枚づつ付いています。
傘状の花をたくさん咲かせます。
花だけ見ると、メキシコマンネングサにそっくり。
メキシコマンネングサの様子
メキシコマンネングサの満開のようす。
普段は緑のカーペットのように広がっていますが、花が咲くと一変、黄色でいっぱいに・・・
放射線状に咲いてるメキシコマンネングサ。
星型のちいさな花が可愛らしいです。
庭で育ててるメキシコマンネングサの詳しい様子は、こちらに載せています。
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マルバマンネングサ(丸葉万年草)も黄色の花を咲かせます
「マルバマンネングサ」は、茎先の放射状に広がった集散花序に、黄色い花を咲かせます。
マルバマンネングサは、日本を原産で空き地などでもよく見かける多肉植物です。
家の庭のメダカ池の近くでは、初夏になると毎年黄色い花を咲かせてくれます。メキシコマンネングサのようには繁殖しません。
花は、1センチ弱の小さなもので、5枚の花弁を持った星形です。
葉は長さ7~10ミリ程度のしゃもじ形~倒卵形。
花期は6月~7月。