ハゼノキはウルシ科の落葉樹で、鮮やかに紅葉することから俳句の世界では「櫨紅葉(はぜもみじ)」として秋の季語にもなっています。
紅葉の美しさはモミジに負けず格別でとても鮮やかです。
九州では冬の12月や1月になっても、赤い葉を楽しむことが出来たりします。
目次
ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)紅葉の様子
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ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)は、関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄にかけた暖地の野山に分布するウルシ科ウルシ属の落葉高木。
ハゼノキの特徴
江戸時代に西日本の諸藩では木蝋(もくろう)をとる目的で盛んに栽培された特用樹木で、「ロウノキ」とも呼ばれています。
ハゼノキは5~6月頃に黄緑色の小さな花を咲かせます。
秋になると葉は色鮮やかに紅葉し、果実は白色の楕円形。
名前の由来は、ハゼの紅葉した色が埴輪(はにわ)の色に似ており、埴輪作りの職人である「埴師(はにし)」の木と呼ばれたものが転化して「ハゼの木」となったといわれます。
ハゼノキには触るとかぶれたり腫れたりする人もいるので、むやみに触らないように注意が必要です。
学名:Rhus succedanea
科・属名:ウルシ科・ウルシ属
別名:ハゼ、ロウノキ、ハジモミジ、リュウキュウハゼ
ハゼノキの紅葉の時期は?
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ハゼノキの紅葉の見頃は、一般的に11月中旬〜12月上旬が多いようです。
九州ではモミジがすっかり枯れてしまった寒い12月後半や雪がちらつく1月にも、野山で真っ赤なハゼを見かけたりします。
11月に見かけたハゼノキの紅葉のようす
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11月の中旬、池の側で見かけたハゼノキ。
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種から育った赤ちゃんハゼノキでしょうか。
でもしっかり紅葉していました。
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緑の葉と赤い葉が混じっています。
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ハゼノキの葉は、長さが20~30cmほどの細長い楕円形で先が尖っています。
羽のように小さな葉が葉軸の左右につく羽状複葉(うじょうふくよう)で互生。。
葉の縁にギザギザがない(全縁)のも特徴です。
寒くなると落葉します。
12月に見かけたハゼノキの紅葉のようす
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12月の終わり頃。
遠目にも赤い葉が目立っていました。
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海の側で見かけたハゼノキの紅葉。
真っ赤に色づいた葉がとても印象的でした。
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オレンジ色(朱色)の色づいたハゼノキの葉もとても綺麗です。
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真っ赤な葉が羽のように小さな葉が葉軸の左右につく。
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ところどころ葉が落ちています。
茎も赤い。
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大きめの木には実が付いていました。
実はたわわにぶら下がっているような感じです。
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ハゼノキは雄雌異株。
雌株だけに淡褐色の集団小果が実ります。
果実(核果)から得られる木蝋は、和蝋燭、坐薬や軟膏の基剤などの原料として利用されます。
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ハゼの実は、未熟果実は緑色で熟すと淡褐色になります。
冬になると、鳥たちが好んで食べて種子散布に協力するようです。
種子は飴色で強い光沢があり、俗に「きつねの小判」「ねずみの小判」と呼ばれています。
1月に見かけたハゼノキの紅葉のようす
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赤い葉のハゼノキと、実をたくさん実らせてるハゼノキ。
実が付いた木にはもう葉がありませんでした。
赤い葉が付いてるハゼノキは実がなく雄株のようです。