ヤシの中でも美しい種類の一つとして知られているヤエヤマヤシ。
「もっとも美しいヤシ」とも絶賛されていて、実際見ると絵本の中に出て来そうなヤシの木でとても感動しました。
ヤエヤマヤシってどんなヤシ?
とても気になったので詳しく調べてみました。
ヤエヤマヤシってどんなヤシ? 特徴や名所
『ヤエヤマヤシ(八重山椰子)』
八重山諸島の固有種で、石垣島と西表島の八重山諸島にだけ自生するヤシ。
国の天然記念物にも指定されています。
ヤシ科 ヤエヤマヤシ属の常緑高木。1属1種。
学名:Satakentia liukiuensis
別名:サタケンチャ
和名の「ヤエヤマヤシ(八重山椰子)」は、原産地である八重山(やえやま)列島にちなんでいます。
学名の属名部の「サタケンチャ(Satakentia)」は、ヤシ研究の後援者であった佐竹利彦に献名されたもの。
種名の(liukiuensis)は「琉球の」の意味。
自生地が限られているため、準絶滅危惧種に指定されています。
ヤエヤマヤシの特徴
『ヤエヤマヤシ』は、台風圏のヤシなので強靭で、60メートル以上の強風にもよく耐えるそうです。
見た目は、幹がすらりと伸びてカッコイイ!
樹高は15-20m、幹径20-30cmになり、基部はさらに肥大するそうです。
幹の暗紫色の部分は、上部になるにつれて緑色に変わっていく様子も特徴のひとつで、グラデーションが素晴らしいです。
「小さいヤエヤマヤシ」。
まるで絵本の中に出てくるような可愛らしさです。
「大きなヤエヤマヤシ」。
幹のようすが変わっていて面白いです。
近くで見るとこんな感じです。
ストライプになってるガサガサとした幹肌の部分、そしてその上には幹を覆ってる皮のようなものがあり、内側にはツルツルとした濃い紫がった幹があります。
ヤエヤマヤシの葉
見上げると、こんな感じ大きな葉を広げています。
葉は単羽状複葉で披針(ひしん)形。
濃い鮮緑色で光沢がある葉。
先端が鋭くとがり垂下しています。
葉の付け根。
繊維質のものが残っています。
ヤエヤマヤシの根
根にも特徴があり、地上で広がり始める。
ヤエヤマヤシの名所
- 米原地区にヤエヤマヤシ群落
石垣島の西側の米原地区。
多数のヤエヤマヤシが生育しています。
ヤエヤマヤシ以外にもギランイヌビワなども自生ししています。
住所:沖縄県石垣市桴海554
HP:石垣市観光交流協会
- ウブンドルのヤエヤマヤシ群落
西表島東部、仲間川上流の山の中腹に群落するヤエヤマヤシ。
見渡す限りのヤシの群生。
住所:沖縄県八重山郡竹富町西表島
HP:https://painusima.com/819/
※ ヤエヤマヤシは西表島と石垣島にのみ自生しているヤシですが、沖縄本土でも見かけることが出来ました。
今日、その美しさから各国の植物園に導入されてるそうです。
写真のヤエヤマヤシは、沖縄の「熱帯ドリームセンター」の入り口付近で見かけたものです。
ヤエヤマヤシの葉には、セミの抜け殻が・・・