ヒメショウジョウヤシ 緋赤色で、最も鮮やかなヤシ

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)
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「ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)」は、ヤシの中では最も美しい種類の一つとされ、思わず立ち止まって見とれてしまう素敵なヤシです。

茎を取り巻く葉鞘や葉柄が緋赤色で、「リップスティックパーム」とも呼ばれます。

またその昔、中国で封印に使われていた赤い蝋の色に似ているため、「ワックスパーム」という別名があります。

葉が落ちた後の幹は、竹みたいないでたちで、節が見られるのも特徴的です。

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の特徴や様子

赤い葉鞘が目立つヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)

赤い葉鞘が目を引くヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)。
撮影場所:かごしまフラワーパーク。

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の特徴

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)は、ボルネオ原産のヤシ科ショウジョウヤシ属の常緑中高木でヤシの仲間です。

株立ちで、草丈は3~5m程度。
茎は滑らか、光沢がある緑色で径8㎝程。
葉が落ちた跡に葉痕(ようこん)が残り、竹の節に似た美しい環状紋になっています。

葉軸、葉柄、葉鞘ともに明るい緋赤色。

葉は羽状葉で鮮やかな緑色。
長さ1.5m程度でアーチ状に湾曲します。
小葉は長さ50㎝程度で披針形。

名前の由来は、葉丙や葉軸の色が、中国の架空の動物「猩猩(しょうじょう」の毛の朱紅色に似ていることから付けられました。
「猩猩(しょうじょう」=体は赤い毛に覆われ、顔は人間に似ている。人語を話し、酒を好む不思議な動物。

 

学名:Cyrtostachys renda
科・属名:ヤシ科・ショウジョウヤシ属
別名:ワックスパーム、リップスティックパーム
原産地: ボルネオ

 

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の様子

カラフルなヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の様子

いかにも南国風。カラフルなヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)。

一見、赤い幹のようです。
赤い部分は、茎を取り巻く赤い葉鞘(ようしょう)。

緑のものは、竹のようにも見えます。
葉が落ちた跡は、竹の節のような葉痕(ようこん)が残っています。

ヒメショウジョウヤシの赤い茎の様子

美しい朱色は緑の葉の中でとても目立ちます。

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の葉鞘

葉鞘は、葉の基部が鞘 (さや) 状になり、茎を包む部分。
竹の皮のようにも見えます。

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の茎(幹)・赤と緑のツートンカラー

ツートンカラー。

ヤシの幹(茎)には年輪がなく、太さ一定の円柱となるそうです。
また、生長点は頂点部分にあり、毎年葉が一枚出るごとに節ができます。

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の葉と葉柄 ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の赤い葉柄

赤い葉柄。

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)葉の様子

葉は明るい緑色の羽状複葉。

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の葉のアップ写真

羽状葉は長さ1.5m程度でアーチ状に湾曲します。
小葉は長さ50㎝程度で披針形。

 

ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)の育て方

耐寒性が弱い為、露地栽培に向かないようです。
日本国内での路地栽培は、沖縄地方のみとのこと。
栽培難易度が比較的高いヤシのようです。

生育適温:20℃~30℃
耐寒温度:最低10℃以上

また、ヒメショウジョウヤシは高温多湿の湿地帯に自生しており、極端な乾燥は苦手です。

日当たりが良く、風通し、水はけのよい用土で育て、水切れに注意し、葉水などで湿度を与えます。

冬場は、陽の当たる室内で明るい場所で管理し、乾かし気味にします。

肥料は、春秋の生育期間に緩効性肥料を施します。



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