八重桜(ヤエザクラ)は、たくさんの花弁が重なりあい、豪華で見応えある花を咲かせます。
ソメイヨシノが散ったころに咲いていた、きれいな八重桜、ちょっと珍しい八重桜を紹介しています。
目次
春を彩る八重桜(やえざくら)6種
「八重桜」とは、そもそも桜の品種ではなく、八重咲に咲く桜のことを表しています。
花はやや大きめで見応えがあり、花びらが多いので、ふんわりとした丸い形になるものが多い。
開花から散り始めまでの期間が比較的長いのも特徴。
「ソメイヨシノ」などは通常5枚の花弁。
なので、「八重桜」は6枚以上の花弁があるってこと?
八重桜(やえざくら)は八重咲きになるサクラの総称。多くの品種が野生種のオオシマザクラとヤマザクラなどの種間雑種として誕生した栽培品種のサトザクラ群に属し、ボタンザクラ(牡丹桜)とも呼ばれる。
一般的な桜の花弁は5枚で、この咲き方を一重咲と呼称するのに対し、桜の場合は6枚以上の花弁を付けるものを八重咲の八重桜として区分している。
引用:Wikipedia
開花時期:多くは4月中旬~5月上旬頃。
別名:牡丹桜(ボタンザクラ)、里桜(サトザクラ)、菊桜(キクザクラ)。
花言葉:「豊かな教養」「善良な教育」「しとやか」。
カンザン (関山)
八重桜の代表的品種とも言われる「カンザン(関山)」。
大型の八重咲きで、ピンク色が濃く、花びらの重なりが多いのが特徴。
樹勢強健で育てやすいことから、街路樹や公園の植木などとして多く植えられています。
桜漬けは、カンザンが原料として多く用いられています。
学名:Prunus lannesiana Sekiyama
別名は「セキヤマ」。
フゲンゾウ(普賢象)
「フゲンゾウ(普賢象)」は、室町時代からあったといわれる古い品種。
花は淡紅色ですが、開花が進むほど花弁が白くなっていき、最盛期を過ぎると花の中心部が赤く染まっていきます。
花の中央には、葉化した雌しべが2本。
この変わり葉を、普賢菩薩の乗る象の鼻や牙に見立てて、この名がつけられたと言われています。
学名:Prunus x yedoensis ‘Alborosea’
別名:フゲンドウ(普賢堂)
ショウゲツ(松月)
優しい薄紅色の花を咲かせる「ショウゲツ(松月)」。
蕾は濃いピンク。
花びらの端は赤く中心は白い、満開後は全体的に白っぽくなります。
花はある程度下に向かって垂れて咲きます。
花の中心部の1本か2本ある雌しべは、細い葉のように葉化しています。
学名:Cerasus x serrulata ‘Superba’
ギョイコウ(御衣黄)
「ギョイコウ(御衣黄)」は、緑黄色の珍しい花色のサクラ。
花が開いたときには緑色で、次第に緑色は薄れて黄緑色から黄色になり、やがて中心部が筋状に赤くなり、散るまでに花の色変わりが楽しめます。
「御衣(ギョイ)」とは、貴族の着物のこと意味。
緑色の花びらが、平安時代の貴族の衣服の「萌黄色」(モエギイロ)に近いことが名の由来です。
学名:Cerasus lannesiana ‘Gioiko’
別名:ミドリザクラ(緑桜)、キザクラ(黄桜)、アサギザクラ(浅葱桜)。
オオムラザクラ(大村桜)
圧倒的な花びらの多さをもつ「オオムラザクラ(大村桜)」。
花は二段咲きで、花びらは60~200枚。
一本の雄しべが、外花と内花を串刺しにしたようになっています。
昭和16年、大村の女子師範学校の教官をされていた外山三郎氏が、多くの里桜(八重桜)の中から発見し、学会に報告し命名し新品種として発表されました。
学名:Cerasus serrulata ‘Mirabilis’
クシマザクラ(玖島桜)
長崎県の玖島崎城址(くしまざきじょうあと)にちなむ「クシマザクラ(玖島桜)」。
花は淡紅色、花びらの数は40~50枚。
オオムラザクラの姉妹品のようで、「オオムラザクラ」より少し大きい。
1本の咲く花のうち、約半数が二段咲きで、めしべは2枚の葉に変わっています。
学名:Cerasus serrulata ‘Kusimana’