アシズリノジギク 葉の縁どりが白い野菊

アシズリノジギク
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アシズリノジギク(足摺野路菊)は、ノジギクの変種で、晩秋に白い花を咲かせる野菊です。

ノジギクよりやや小さい葉で、厚く、3つに中裂し、緑色の葉を囲むように白い縁取り
があるのが特徴です。
茎や葉の裏面には、灰白色の毛が密生しています。

アシズリノジギク(足摺野路菊)

秋になると清楚な花を咲かせるアシズリノジギク(足摺野路菊)。

 

アシズリノジギク(足摺野路菊)の特徴

アシズリノジギク(足摺野路菊)は、日本固有種で、キク科キク属の耐寒性常緑多年草。

ノジギク(野路菊)の変種とされ、四国の高知県足摺岬~沖ノ島~愛媛県佐多岬の海岸に自生します。

ノジギク(野路菊)は、九州、四国や瀬戸内海の沿岸の崖などに自生する多年草で、現在栽培されているイエギクの原種の一つとされています。

草丈は30~80cm。
葉は厚く3中裂。
葉の縁は白く縁取られており、裏面には灰白色の毛が密生しています。

花期は10~12月。
茎の先に3cmほどの頭花を散房状に多数つけます。
中央には黄色の筒状花が集まり、その周りには白色、稀に淡い紅色や淡い黄色の舌状花が一列に並びます。

名前の由来は、「ノジギク」の変種で、足摺岬周辺に生えることから。

 

学名:Chrysanthemum japonense var. ashizuriense kitam.
科・属名:キク科・キク属
原産地:日本
開花期:10〜12月
花言葉:「可愛らしい」

 

アシズリノジギク(足摺野路菊)の様子

分岐した茎先に、径3~4.5㎝のきれいな頭花をつけます。
中心の部分に黄色の筒状花が多数集まり、まわりを白い舌状花が囲みます。

秋の装い。
素朴で愛らしい花。

横からみた様子。

黄色い筒状花の花柱には、花粉がたくさんついています。
筒状花には雄しべと雌しべがありますが、舌状花には、雌しべしかありません。

開花を終える頃になると、舌状花が淡紅色に変化しています。

蕾の様子。

総苞(そうほう)が、頭花を保護しています。

蕾も触ると、ほのかによい香りがします。

アシズリノジギクは、垂直というより、横へ横へとはびこります。
葉は、形や色合いが個性的で、オシャレな雰囲気が漂います。

晩秋になると、葉が赤く紅葉する様子もきれいです。

植えたばかりのアシズリノジギクですが、しばらくたつと新芽が出てきました。
全体的に白っぽく、葉の表面も粉がふいてるよう細かい毛に覆われています。

アシズリノジギクの葉、表と裏。

葉の表側は、緑色で葉の縁が白く彩られています。
葉の裏側は、短毛が密生し白一色(灰白色)のように見えます。

 

 

葉の縁どりが白い野菊の品種

  • イソギク(磯菊)

磯に自生することから名前がついたノギク。

花期:10〜12月。
花径1.5㎝程度、黄色い小さな丸い花を、散房状に多数咲かせます。
頭花は筒状花のみなので、花びらが無い菊の花のようです。

葉は肉厚、葉の縁は白くてゆるい波形のギザギザが入ります。
葉の裏は細かい毛で覆われており、白く見えます。

 

  • ハナイソギク(花磯菊)

イソギク(磯菊)とイエギク(家菊)の自然交雑種とされます。

草姿はイソギクによく似ていますが、黄色い筒状花の周囲に、白い小さな花びら(舌状花)がついてます。

黄色の花びらをつけたハナイソギクを、サトイソギク(里磯菊)と呼んでいます。
流通している品種では赤花もあります。

 

  • サツマノギク(薩摩野菊)

熊本県、鹿児島県の海岸と屋久島に分布するノギク。
別名:サツマノジギク(薩摩野路菊)。

花期:10月~12月。
他のノギクに比べ大輪で、花径3〜5㎝。
枝先に筒状花は黄色く舌状花は白い頭花を数個つけます。

葉は広めの卵形で羽状に浅く裂け、緑色で縁が白い。
葉の裏は細かい毛で覆われており、白く見えます。

赤花を咲かせる品種に「アカバナサツマノギク(紅花薩摩野菊)」があります。

 

 

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