ダルマギク (達磨菊)は、海岸沿いに自生しているキク科の多年草。
ムラサキ色の花を咲かせる野菊で、海岸の厳しい岩場にもへばりつくように咲いています。
シオンの花や薄紫のマーガレットにも少し似ている可愛らしい花。
葉に特徴があります。
海浜の植物らしく、ビロードのような多肉の厚手で、毛が密生しています。
海岸でみた自生するダルマギク (達磨菊)の特徴やようす
本州西部と九州北部の海岸近くや朝鮮半島南岸に分布する、キク科シオン属の宿根草。
ダルマギク (達磨菊)の特徴
海岸の岩場でみられる多年草で、高さは20~30cm程。
茎の基部はやや木質化し、株は低く横に広がって増えます。
葉は厚みがあり、表面にはビロード状の毛が生えています。
開花時期は、10~11月頃。
地面を這うように茎を伸ばして、3~4cmの青みがかった薄紫色の花を咲かせます。
名前の由来は、丸い葉をダルマに見立てたのだという説があります。
学名:Aster spathulifolius
科・属名:キク科・シオン属(アスター属)
原産国:日本~朝鮮半島
花期:9~11月
花言葉「打たれ強い」
ダルマギク (達磨菊)のようす
淡い紫色がとても綺麗で目をひきます。
枝先に径約3.5cm程の頭花を1個上向きに咲かせます。
キク科の花特有の頭状花で、薄紫の舌状花と黄色の管状花。
斜面にへばりついているように広がっています。
鈍い鋸歯があります。
茎の上部に行くほど小さくなります。
根生葉はロゼット状。
横に広がって増えていく。
野趣あふれる植物。
風情があります。
海岸の厳しい岩場でも元気に咲いていました。
ダルマギク (達磨菊)に似てるハマベノギク(浜辺野菊)
「ハマベノギク(浜辺野菊)」は、海岸に生える野菊の仲間。
花はダルマギク (達磨菊)に似ていますが、葉はへら型で様子が随分違います。
地面を這うように茎を伸ばして、径3~4㎝程の薄紫色の花を咲かせます。
同じ時期、海の断崖には「ダルマギク」、海辺の草むらには「ハマベノギク」が咲いていました。
ハマベノギクは、本州の富山県から九州にかけて日本海側に分布し、海岸の砂地や岩場に生える植物。
山路野菊(ヤマジノギク)の近縁種だそうです。
学名:Aster arenarius
科・属名:キク科 ・シオン属
別名:スナジノギク
原産国:日本
花期:7~11月