オオキンケイギク キバナコスモスに似た外来種

オオキンケイギクの花の写真
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オオキンケイギク(大金鶏菊)はキク科の植物で、初夏にキバナコスモスによく似た花を咲かせます。

風にゆれる鮮やかな黄色い花で、道端や河川敷などでもよく見かけます。

きれいな花を咲かせる植物ですが、特定外来生物に指定されています。
外来種として野外に定着して問題化されています。

オオキンケイギク(大金鶏菊)の特徴や様子

道端に咲いてたオオキンケイギク

北アメリカ原産、キク科の多年草。

オオキンケイギクの特徴

明治中期に観賞用として日本に持ち込まれました。
今は野生化し、日当たりのよい路傍、河川敷、線路際、海岸などに生育し、しばしば大群落をつくります。

高さは30~70cmほど。根元から多数の茎を伸ばし株立ち状になります。
5~7月頃にコスモスに似た直径5~7cmほどのあざやかな黄色い花を咲かせます。

名前の由来は、
花の色を金鶏(黄色の鳥)に見立てたことから。
また、金色に輝き花の形が鶏の鶏冠(とさか)を思わせることからなど。

繁殖力が旺盛で強健な植物であり、在来種を駆逐する可能性があることにより、平成18年2月に「特定外来生物」に指定されています。

 

学名:Coreopsis lanceolata
科・属名:キク科・コレオプシス(ハルシャギク)属
原産地:北アメリカ
花言葉:「新鮮で華やか」「いつも明るく」「きらびやか」

 

オオキンケイギクの様子

麦秋のころ、見頃を迎えたオオキンケイギクの様子

麦秋のころ、見頃を迎えたオオキンケイギク。

道端に咲いているオオキンケイギクの様子の写真

道端に咲いているオオキンケイギク。

オオキンケイギクの花の様子

茎の先端に1つの花を付ける頭状花。
花のそばには葉は付かない。

オオキンケイギクの花のアップ写真

花の直径は5㎝~7㎝ほど。
花びらの先端には不規則に4~5つのぎざぎざがあります。

花びら(舌状花)の色は黄橙色で、花の中央部(管状花)も同じ色。

オオキンケイギクの花の蕾の写真

丸い蕾。

オオキンケイギクの花、枯れた様子の写真

枯れた花。

種をつけたオオキンケイギクの写真

痩果は楕円形で半透明の翼があります。

オオキンケイギクは、多年草です。
種からも増えますが、地下茎で増えるため、翌年また同じ場所に生えてきます。

キバナコスモスは、一年草。

茂ったオオキンケイギクの葉の写真

葉は、根元の近くから束になって生えます。

オオキンケイギクの葉の写真

細長いへら状(狭倒披針形)で、対生。
鋸歯はない。

オオキンケイギクの葉と茎のアップ写真

茎や葉には毛が多い。
成長がすすんだ葉は、3~5枚の裂片に分かれます。

 

八重咲のオオキンケイギク

八重咲のオオキンケイギクがたくさん咲いてる写真

八重咲のオオキンケイギク。

八重咲のオオキンケイギクの花のアップ写真

花びらが多いので、ボリュームがあるとても美しい花。

八重咲のオオキンケイギクが咲いてる様子の写真

切り花にして持って帰りたい。

 

オオキンケイギクの取り扱いは注意が必要

野原に咲くオオキンケイギク

とてもきれいな花を咲かせるオオキンケイギクですが、取り扱いには注意が必要です。

オオキンケイギクは 「特定外来生物」で、現在は栽培や販売など禁止されてます。

むやみに扱うと、法律違反となり、罰金などの罰則が科せられます。

オオキンケイギクは、日本の生態系に重大な影響をおよぼすおそれがある植物として、外来生物法による「特定外来生物」に指定されてます。

飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入・野外に放つなどは原則禁止。  引用:環境省

 

生えている花の株を抜いて、生かしたまま持ち帰ることは運搬の規制の違反になります。

オオキンケイギクの場合、切り花は対象になりませんが、成熟した種子があったら、持ち運ぶことは出来ないようです。

 

「徳島県立博物館」のHPにありましたが、オオキンケイギクの花だけ摘んで、草木染めにする方法などはよさそうです。

https://museum.bunmori.tokushima.jp/ogawa/kusakizome/ookinkeigiku.php

 

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