優しい色合いで、ちょっと変わった花を咲かせるチャイニーズハット。
まるで蝶々がとまってるような? その愛らしい花姿は見ていて飽きませんよ。
「チャイニーズハット」は、萼(ガク)の部分が、帽子(ハット)に似ているから付いた名前のようです。「タヒチアンハット」、「ホルムショルディア・テッテンシス」とも呼ばれています。
暑い夏でも、元気いっぱい花を咲かせます。
目次
チャイニーズハット(タヒチアンハット)の特徴や育て方
『チャイニーズハット』は、クマツヅラ科ホルムショルディア属の半つる性常緑低木。
科名 :クマツヅラ科
属名: ホルムショルディア属
学名: Holmskioldia tettensis
別名: タヒチアンハット、ホルムショルディア・テッテンシス
草丈:60㎝~
開花:6~8月
原産地:熱帯アフリカ
【花言葉】「可愛らしい」「着飾る」。
チャイニーズハットの花
花びらの部分、花冠(かかん)は、綺麗な紫色(青紫)。
ひゅんと伸びる5裂の唇弁(しんべん)です。
薄紫~ピンクの花型のお皿みたいなのは、額(がく)です。
「雄しべ」は長さは、3~4㎝で先が白くなっています。
「雌しべ」の先は、少し割れています。
チャイニーズハットは、花の咲き方も変わっていて、色の変化も可愛いです。
チャイニーズハットの花の咲き方
チャイニーズハットの咲き始め。
薄緑にピンクがほんのり、
一見お花にみえますが、「萼(がく)」です。
真ん中の丸い薄緑が「蕾(つぼみ)」。
萼(がく)も色づいてピンクへ
真ん中のつぼみも膨らんできました。
つぼみはさらに色が濃くなって紫になり、せり出してきます。
満開。
華やかな花を咲かせます。
紫の花はしぼんで落ちてしまい、萼(がく)だけが残ったもの。
萼だけ残ったものも、花のように数日彩りを与えてくれます。
そしてしばらくすると、ピンクの萼は薄緑になります。
真ん中の十字型のようなものが、実のようです。
この萼は、ピンクの時はしっとりとしてしなやかさがありますが、緑になると水分が抜けて、触るとカラカラとした紙のような質感になります。
チャイニーズハットの葉
葉は対生で、楕円状。
縁はいくつか切れ込みがあったりなかったりします。
チャイニーズハットの育て方
チャイニーズハットは、夏には強いが冬に弱い植物。
耐寒性が弱いので、霜にあたると枯れてしまうので冬は室内に取り込みます。
夏の直射日光・高温に強いが、乾燥しすぎないように注意します。
- 場所
日当たりのよい所で育てます。
冬は、室内の日当たりがよく暖かい部屋、または軒下。
- 用土
水はけのよい土。
花の培養土、または赤玉土7、腐葉土2、ピートモス1
- 水やり
鉢土の表面が乾いてきたら与えます。
冬は控え目、鉢土の表面がしっかり乾いてから与えます。
- 肥料
生育期の春から秋まで、緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料を与えます。
(肥料は少なめがよい)
- 増やし方
挿し木(6月から8月頃)
※花が終わってきて高くなり過ぎたら、適度な長さに切り戻すとよいです。
※2年に1回、ひと回り大きい鉢に植え替えます。(適期:4~5月ごろ)
よく伸びるので、植え替えと一緒に樹形の3分の1ほどを切り戻します。
※摘芯すると脇芽が出て株が大きくなる。
チャイニーズハットの挿し木
チャイニーズハットを挿し木してみました。
1か月ほどでこの位成長しました。
簡単についたので、挿し木しやすい植物みたいですね。
チャイニーズハットは、暑い夏、花が少ない時期に優しい色合いの花を咲かせてくれます。
開花時期もながく次から次へと咲いてくれますよ。
チャイニーズハットには、もう1種類ある
チャイニーズハットには、オレンジや黄色の花を咲かせる「ホルムショルディア・サンギネア」という種類もあります。
サンギネアは、秋から冬に開花するそうです。