シダの紅葉が綺麗です! イヌカタヒバ(コガネシダ)とホラシノブ(洞忍)

紅葉した美しいイヌカタヒバの葉の写真
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寒空の中、家で育ててるシダの葉が紅葉していてとてもきれいです。
シダは、もともと葉の形そのものがユニークだったりするので、色が変わった姿もなかなかステキ。

ちょっと見とれていまいました。

シダ植物は胞子によって増える非種子植物で、花や実はつけませんが、葉の彩りが楽しめる種類もあるようです。

 

紅葉するシダは、彩りがとても綺麗!

山で見かけた紅葉しているシダの写真

秋の終わり、山で見かけたシダ。赤く紅葉していてとても綺麗でした。

紅葉するシダをざっくり調べてみたところ、

  • カタヒバ
  • イヌカタヒバ
  • シノブ
  • ホラシノブ

など、

ベニシダやクジャクシダ、シシガシラは、春の新芽が赤くなったするようです。

 

イヌカタヒバ

家で育ててるイヌカタヒバの写真

春、夏は、爽やかな緑色でしたが、秋から冬にかけてシックな色合いになった「イヌカタヒバ」。

苔と一緒に小さな盆栽のようにして育てています。

イヌカタヒバは、園芸的に黄金シダ、小金シダと呼ばれることもあるようです。

岩場が多いですが、樹上にも生えてる着生植物。
木陰やコケの多いところでよく見かけます。

学名:Selaginella moellendorffii
分類:イワヒバ科イワヒバ属
分布:本州の宮城県以南

 


カタヒバとイヌカタヒバは、見た目がそっくりで違いは正直よくわからないです。
どちらも同じように紅葉するようですよ。

カタヒバとイヌカタヒバの違いを詳しく書かれてるブログを見かけました。https://ameblo.jp/sutegobiru/entry-12209794336.html

 

紅葉したイヌカタヒバのアップ写真

アップで見てみるとなんだか芸術品みたい。とても綺麗です。
葉先だけ柔らかいグリーンのままです。

 

イヌカタヒバのアップ、腹葉の様子の写真

ボツボツしているものは、卵形で鋭尖頭の腹葉。

 

イヌカタヒバのアップ、背葉の様子の写真

先端が芒状になった背葉(先がグリーン)。

 

紅葉したイヌカタヒバの葉、裏側から見た写真

葉の裏側のようす。

 

イヌカタヒバを苔と一緒に育ててる写真

苔との相性は抜群です。

 

ホラシノブ(洞忍)

紅葉したホラシノブの写真

ホラシノブ」は、細かく裂けた葉先が丸いのが特徴で葉は柔らかいです。
夏はきれいな緑でしたが、秋から冬にかけて紅葉をします。

学名:Sphenomeris chinensis
分類:ホングウシダ科 ホラシノブ属
分布:東北南部以西

山野に生えてる植物。日当たりの良い乾燥した崖など斜面などに群生します。

名前は洞穴に生えるというという意味とのこと。

シノブと名前が付いてますが、シノブ科の シノブ やウラボシ科の ノキシノブ 、 ヒメノキシノブ とは別種。

 

紅葉したホラシノブのアップ写真

柔らかな印象です。色合いも優しい。

 

紅葉したホラシノブの裏場の写真

裏葉のようす。

 

シダ植物のうんちく

シダ植物のイラスト、葉・茎・根の説明

シダ植物は、地球上では約1万種が自生していると言われています。

シダは大きく分けて根、茎、葉のみで形成されています
花を咲かせないため、種子ではなく「胞子」を飛ばして子孫を増やします。

種子を作らずに胞子で増えるので、コケ植物と同じ仲間ように見えたりもしますが全く違う植物です。

コケ植物には、根、茎、葉の区別がありません。根のようなものは、仮根と言って体をその場にくっつけるためのもの。水もそこから吸収する訳ではないそうですよ。

シダ植物は、被子植物、裸子植物と同じく、吸収した水溶液を送る仮導管と光合成でつくられた糖などの水溶液を送る篩管がある維管束植物です。

被子植物と裸子植物との決定的な違いは、種子を作るか作らないかの違いのようです。

食べれるシダ植物もあります。
春になると道端で見かけるツクシ。
ワラビやゼンマイなどもシダ植物です。