ツタバキリカズラ(蔦葉桐葛)は、ツル性の植物で、葉はアサガオ(朝顔)によく似ています。
花がキリ(桐)の花に似ていることからの名前ですが、キンギョソウにも似ているので「ツルキンギョソウ(蔓金魚草)」という別名があります。
「アサリナ」、「アサリナ・バークレイアナ」とも呼ばれています。
夏にグリーンカーテンとしても利用できる、爽やかな色の葉と小さな花をつける生育旺盛な植物です。
ツタバキリカズラ(アサリナ)の特徴や様子、育て方
細いツルを旺盛に伸ばすツタバキリカズラ(アサリナ)。
メキシコ原産のオオバコ科アサリナ属(キリカズラ属)の蔓性植物。
ツタバキリカズラ(アサリナ)の特徴
ツタバキリカズラ(アサリナ)は、本来は多年草ですが、日本では冬越しが難しいために一年草扱いとなっているようです。九州などの暖地では冬越しもします。
葉柄と花柄が巻きひげのように支柱などに巻きつきながら、2~5mぐらいまで伸びていきます。
開花時期は7~11月頃で、花色は紫、青、白、ピンク、黄色など多彩。
釣鐘形の小さな花をまばらに咲かせます。
「ツタバキリカズラ(蔦葉桐蔓)」の名前の由来は、葉っぱがツタ(蔦)、花がキリ(桐)に似ていて、つるが伸びる(カズラ)と言う意味です。
「アサリナ」の名前の由来は、スペイン語でasuram(キンギョウソウ属)に由来し、花姿が似ていることからです。
※ アサリナと呼ばれるものには、あまりツルが伸びない品種の「プロクンベンス」や、花が大きめの「グラリオ」などがあります。ツタバキリカズラと呼ばれるものは、「バークレイアナ」と呼ばれるものです。
学名:Asarina
科名・ 属名:オオバコ科 ・ アサリナ属(キリカズラ属)
別名:アサリナ・バークレイアナ、 ツルキンギョソウ(蔓金魚草)
原産地:メキシコ
開花時期:7~11月
花言葉:「信じる心」「飾らぬ美」
ツタバキリカズラ(アサリナ)の花
細く繊細なつるを伸ばし、葉のわきから長い花柄を出します。
花は幅が2~3cmで長さが4~6cmほど。
先が開いてやや受け口気味になった釣り鐘型です。
唇形の花は、上唇は2つに中裂し、下唇は3つに裂けてます。
葉は心形で、互い違いに生えています。(互生)
アサガオによく似ている葉です。
蕾のようす。
果実は、さく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)。
ツタバキリカズラ(アサリナ)の育て方
ツタバキリカズラ(アサリナ)は、暑さに強い丈夫な植物です。
寒さは苦手ですが、0℃以上確保できれば越冬も可能で、来春にこぼれダネでも育ちます。
ネットに這わせる場合には、最初だけつるをきれいに分散させるように誘引します。
摘芯すると脇芽が出てきて、葉っぱ・花が格段と増えます。
本葉が3枚前後のころと、7枚前後のころに茎の先端を摘み取り、枝数をふやします。
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- 栽培環境
日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。 - 水やり
鉢植え、庭植えともに、土が乾き始めたらたっぷりと水やりをします - 肥料
初夏~夏に緩効性肥料を与え、開花期は液肥を併用します。多肥にすると花つきが悪くなるので注意します。 - 増やし方
種まき(4月中旬~5月下旬)
挿し木(5月~6月頃) - 病虫害
オンシツコナジラミ、アブラムシ
- 栽培環境
グリーンカーテン以外にも、こんもりと仕立ててハンギングから垂れ下がるようにするのも良さそうです。