「クラスペディア」は、ポンポンのようなまん丸い不思議な花。黄色い玉のような花姿がとてもユニークで愛らしいです。
形が太鼓のバチのようでもあるので、別名は「ドラムスティック」。
他にも「ゴールデンスティック」、「イエローボール」などとも呼ばれています。
ドライフラワーでは、「ビリーボタン」といった名前でも売られています。
目次
クラスペディア(ゴールデンスティック)の特徴や様子・育て方
クラスペディアは、オーストラリア原産のキク科クラスペディア属の秋まき一年草(宿根草)。
クラスペディア(ゴールデンスティック)の特徴
日本へは1980年代後半~90年代に輸入切り花として注目されるようになったのが普及のきっかけとされます。
オーストラリア、ニュージーランドに8種が分布していますが、園芸でクラスペディアというとグロボサ種のことをさすのが一般的のようです。
初夏~秋に、長い花茎を伸ばしてその先端に筒状の小花(筒状花)が集まってまんまるな球を作ります。花色は黄色のみです。
名前の由来は、ギリシャ語で(着物の裾の)房飾り、裾という意味の「kraspedon (クラスペドン)」で、花後にできる種の冠毛が、房の形に似ている種類があることからです。
花持ちがよいため、切り花やドライフラワーとしても利用されます。
科名・ 属名:キク科 ・クラスペディア属
その他の名前:クラスペディア・グロボーサ、ゴールドスティック、ビリーボタン、ディア・グロボーサ、イエローボール
背丈:60cm~90cm
開花時期:6月~10月
花言葉:「永遠の幸福」「心の扉をたたく」「個性的」
クラスペディア(ゴールデンスティック)の花の様子
ポンポンと咲いてる様子は、おとぎの世界みたいでとても可愛いです。
背丈は、60~100cm程。
まっすぐにのびた花茎の先端に、黄色い花が3cm程。
まん丸で、黄色のピンポン玉のようです。
この花は、小さな花(筒状花)がたくさん集まって球形になっています。
乾燥しても花色や形に変化が少ないため、ドライフラワーでも人気です。
葉はシルバーがかった緑色で細長く、地表からロゼット状に広がります。
長さ10~30㎝×幅0.5~1㎝ほどの線形~線状披針形。
クラスペディア(ゴールデンスティック)の育て方
クラスペディアは、生育環境によっては多年草として育てられる植物ですが、日本のような高温多湿の環境では花後に枯れやすいため、一年草としてあつかわれることが多いようです。
秋にタネをまくと翌年の初夏から花を咲かせます。
種まきの時期は、9月下旬~10月の中旬。
苗の植え付けは、霜の心配がない4月中旬以降がよい。
また、開花期には20~30cm前後まで広がるので、株間に注意しましょう。
- 栽培環境
日当たりのよい場所が適しています。
水はけの悪いじめじめした土壌が苦手です。
寒さにもやや弱い。 - 水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
(過湿に弱いので常に土が湿っているような状態は避ける)。 - 肥料
緩効性肥料を控えめに与えます。 - 剪定
高温多湿に弱いので、葉が混み合わないように適度に剪定するのが良さそうです。 - 増やし方
タネまき、株分け。 - 病虫害
特になし