まるで小さなボールみたいな紫色のまん丸い花。
ぽんぽんと咲いてる姿は、とても可愛らしく明るい気分にさせてくれます。
赤紫色のネギボウズのような「アリウム・ギガンチウム」。
瑠璃(るり)色が美しい「ルリタマアザミ」。
草原を彩る「ヒゴタイ」。
ヒコダイは、あまり見かることがない花ですが、日本が大陸と地続きだったころから分布する植物だそうです。
赤紫のねぎ坊主 アリウム・ギガンチウム
「アリウム・ギガンチウム」は、ヒマラヤ原産で中央アジアに分布するユリ科・ネギ属の球根植物です。
主な開花期は5月下旬~7月。
「アリウム」は北半球に400種近く分布している球根植物で、ニンニクやネギも同じ仲間です。
ラテン語でアリウムとは「ニンニク」、ギガンテウムは「巨大な」という意味です。別名は花葱(ハナネギ)。
「アリウム・ギガンチウム」は、大型種の代表的な存在。
小花が丸く集まったソフトボール大の赤紫色の花を、1〜1.5mほどに伸びた花茎の頂部につけます。大きいものでは20cmにもなります。
花色は紅紫~桃紫色。
科・属名 ユリ科(ネギ科)・ネギ属
別名 アリウム、花葱(ハナネギ)
開花期:5月下旬~7月
花色:紅紫~桃紫色
草丈:20cm~1.2m
原産地 ヨーロッパ、中央アジア、北アメリカ、北アフリカ
花言葉:「深い悲しみ」正しい主張」「才能」
瑠璃色が美しいルリタマアザミ
「ルリタマアザミ(瑠璃玉薊)」は、欧州原産でキク科ヒゴタイ属(エキノプス属)の多年草。「エキノプス」という属名でも流通しています。
花期は7月~9月。
花が瑠璃色の球形で、茎と葉がアザミに似ていることに由来します。
「エキノプス」は、ギリシャ語で「ハリネズミのよう」という意味です。
別名は、ウラジロヒゴタイ。
ヒゴタイの仲間で、葉裏に灰白色の細かい綿毛が密生していることに由来します。
草丈は70~100cm、真直ぐに伸びた茎の上に、花径3~5cmの丸いボール状の青紫の花を咲かせます。園芸種には白もあります。
アザミと呼ばれていますが、アザミではありません。
茎と葉は、アザミによく似ています。
葉は柔らかく、葉縁には鋭い切れ込みのある羽状全裂ですが、葉裏には薄い色をした綿毛が生えています。
科・属名:キク科・ヒゴタイ属
別名:エキノプス、ブルーボール、ウラジロヒゴタイ(裏白平行帯)
開花期:6~8月
花色:青紫・白
草丈:70~100cm
原産地:地中海沿岸からアジア
花言葉:「鋭敏」「傷つく心」
日の当たる草原に咲くヒゴタイ
「ヒゴタイ(平江帯、肥後躰)」は、環境庁の絶滅危惧IB類に指定されているキク科ヒゴタイ属の多年草です。
本州(愛知県、岐阜県、岡山県、広島県)、四国、九州など山野の暖かい地域に分布しています。
花期は8月から9月。
ユーラシア大陸と九州が陸続きだった昔に分布した残在植物として知られています。名前の由来は不明ですが、九州の熊本県でも見られることから、「肥後台」と書いたのが名前の由来だという説もあります。
茎は太く直立して長く伸び、高さは1メートル程、上部で少し枝を分け、先端に青紫の花径5cmほど、ゴルフボール大の花を咲かせます。
※ ヒゴタイとルリタマアザミの花はよく似ています。
同じヒゴダイ属ですが、ヒゴタイは日本産、ルリタマアザミは外国産で、種が違います。
ヒゴタイの葉の方が固いともいわれます。
科・属名:キク科・ヒゴタイ属
別名:ヒンコウタイ(平江帯)
開花期:8~9月
花色:紫
草丈:70~100cm
原産地:西日本、九州、朝鮮半島南部
花言葉:「実らぬ恋」
ネギボウズは、こんな花です。
春になり暖かくなってくると顔を出すネギ坊主。
一般的には、ネギの花をネギ坊主と呼んでいます。
球状の花を坊主頭に見立ててそう呼ばれるようになったようです。
ネギはユリ科のネギ属で原産地は中国西部、中央アジアです。
ネギ坊主(ネギぼうず)は、ネギ亜科の植物によく見られる聚繖花序のこと。数十輪から場合によっては千輪以上の小さな6弁花が、ほぼ球形に集まって咲く。
引用:Wikipedia
とても美味しいネギですが、ネギ坊主ができるとネギの成長は止まり、葉はもう出ないそうです。
でも、ネギ坊主にもネギと同じ栄養素があり、天ぷら、炒め物として調理しても美味しくいただけるようですよ。
ネギには「愛嬌」「笑顔」「くじけない心」「微笑み」といった花言葉があります。