ムラサキツメクサ(アカツメグサ)の様子 シロツメクサとレンゲの違い

ムラサキツメクサ(アカツメクサ)の写真
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初夏に見かけた、野に咲く小さな丸いピンクの花。

一瞬、ピンクのシロツメクサ?(ピンクのクローバー?)
レンゲの花にも似てるって思いましたが、調べてみるとムラサキツメグサ(アカツメグサ)でした。

花の色合いは、レンゲにそっくり。
雰囲気はシロツメクサに似てるけど、背丈が高く葉の様子もシロツメクサとはかなり違っています。

ムラサキツメクサ(アカツメグサ)の特徴や様子、シロツメクサ、レンゲの違い見分け方

ヨーロッパ原産の帰化植物。マメ科の多年生。
「ムラサキツメクサ (紫詰草)」 、「アカツメクサ (赤詰草)」、「レッドクローバー」などの名前で呼ばれています。

 

ムラサキツメクサ(アカツメクサ)の特徴

ムラサキツメクサ(アカツメクサ)は、牧草や緑肥、家畜飼料として広く栽培されている他、山野や空き地で野生化しています。薬草やハーブとしても多用されています。

花の色や濃淡は、個体差があるようです。
まれにある白花は、「シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)」、「セッカツメクサ(雪華詰草)」と呼ばれています。

名前の由来は、葉や紅紫色の花がシロツメクサ(白詰草)に似ていることから名づけられました。

デンマークでは、国花に指定されています。

 

学名:Trifolium pratense
科・属名:マメ科・シャジクソウ属
別名:レッドクローバー
原産国:ヨーロッパ・西アジア
花期:5~10月
花言葉:「実直」「明るく陽気」「勤勉」など

 

シロツメクサ・ムラサキツメクサ(アカツメクサ)・レンゲの違いは?

シロツメグサ・ムラサキツメグサ(アカツメグサ)・レンゲの比較写真

「シロツメクサ」・「ムラサキツメクサ(アカツメクサ)」・「レンゲ」は、どれも小さな蝶形の花が総状花序をつくっているので、1つの花のように見えます。

  • 「シロツメクサ」や「ムラサキツメクサ(アカツメクサ)」の小さな花は蜜に球状につけてます。
  • 「レンゲ」は、ひとつひとつの花がやや大きめで数が少ないようです。

 

「シロツメクサ」と「ムラサキツメクサ(アカツメクサ)」の違いは、色の違いが大きな特徴ですが、白い花が咲く「シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)」があったり、「モモイロシロツメクサ」と呼ばれるピンクのシロツメクサの品種もあります。

 

「シロツメクサ」と「ムラサキツメクサ(アカツメクサ)」の違いは、花の付き方でも見分けが出来ます。

シロツメクサは、茎の上に花がありますが、ムラサキツメクサ(アカツメクサ)は、花のすぐ下に葉があり、葉の上に花をのせてるように咲いてるので違いがわかります。

花のすぐ下には葉がある「ムラサキツメクサ(アカツメクサ)」

 

※ 全体的な雰囲気も見比べると違いがわかりやすいです。

  • 「シロツメクサ」は、低く地面に近い位置を這うように葉を広げ、茎から長い花茎を伸ばした先に花を咲かせます。
  • 「ムラサキツメクサ(アカツメクサ)」は、葉茎を上に伸ばし、独立した状態でその先にピンク色の花を咲かせます。
  • レンゲは、葉脈から20cm位の花茎をまっすぐに伸ばして開花します。

 

ムラサキツメクサ(アカツメクサ)の学名は「Trifolium pretense(牧場に生える三つ葉 の意味)」
シロツメクサの学名は「Trifolium repens (地面を這う三つ葉 の意味)」だそうですよ。

 

葉の形も違います。

  • 「シロツメクサ」の葉は、丸っこく一般に小型。
  • 「ムラサキツメクサ(アカツメクサ」の葉は、長楕円で毛が多い。(小葉は細長い)
  • 「レンゲ」の葉は、奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)1センチ程の楕円形の小さい葉。

 

ムラサキツメクサ(アカツメクサ)の花・葉・果実(種)の様子

小さな紅紫色の蝶形花を30~70個密集させています。

花弁は5枚(旗弁1・翼弁2・竜骨弁2)
雄しべは10個で、基部で合着して二体雄しべを形成する。雌しべは1個。

葉は3出複葉。2~5cm
花序の直下に1対が対生し、他は互生。

葉の表面に三日月型の白い模様が入っています。産毛のような毛が多くあります。

枯れると茶色へ

果実は豆果です。
2mmほどのサイズで倒卵形、種子は1個。

 

 

真っ赤な花を咲かせるベニバナツメクサ(紅花詰草)もある

シロツメクサの仲間の「ベニバナツメクサ(紅花詰草)」は、鮮やかな赤と長い花穂をつけるマメ科シャジクソウ属の一年草または多年草。

別名「ストロベリーキャンドル」

英名では、クリムソン・クローバー(crimson clover)と呼ばれています。

ヨーロッパ〜西アジアにかけての原産。

茎の先端に直径2cmほどの円柱形の花穂を出し、濃赤色の小型の蝶形花を密につけてます。花期は春〜夏。

 

また、シロツメクサの園芸品種の「トリフォリウム・レペンス・ウィリアム」は、シロツメクサに似た濃い赤紫の花を咲かせます。
葉も赤くなるので、赤葉クローバー、銅葉クローバーとも呼ばれています。

マメ科  シャジクソウ属の常緑多年草。

 

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