シロツメクサとカタバミの違いや見分け方 オギザリスとの違い

シロツメクサの花の写真
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花を見ればすぐに区別ができる「シロツメクサ」と「カタバミ」ですが、葉だけみてると「あれ・どっちだっけ?」なんてなりませんか。

四つ葉のクローバーで有名なシロツメクサ。
通常は三つ葉の可愛らしい葉で、春になると白い花を咲かせます。

よく似た葉をもつ植物は、カタバミ。

カタバミもシロツメクサも同様に三小葉で、様々な要因で四つ葉になることもあるようです。

カタバミは、黄色の小花を咲かせますが、カタバミの仲間にはピンクの花を咲かせるイモカタバミや、大きな花を咲かせるオギザリスもあります。

 

シロツメクサとカタバミの違いや見分け方 オギタリスは?

シロツメクサとカタバミがの比較写真(咲いてる様子、花や葉)

シロツメクサとカタバミの簡単な見分け方。

  • シロツメクサ:葉の形が丸く、白い花を咲かせる、マメ亜科シャクジソウ属の多年草。
  • カタバミ:葉がハート型で、黄色の花を咲かせる、カタバミ科カタバミ属の多年草。

 

花が咲いてると簡単に違いがわかるのですが、葉がハート型でなくクローバーのような形のカタバミの種類もあります。

クローバーは、斑紋と呼ばれる白い模様がついてるものが多い。

 

シロツメクサとカタバミの葉

カタバミとシロツメクサの葉の比較写真

 

カタバミ(フヨウカタバミ)とシロツメクサの葉の比較写真

 

  • シロツメクサ:葉は幅の広い倒卵形で、中央にVの字の白い模様のある3枚の小葉に分かれている。
  • カタバミ:葉は幅の広いくっきりしたハート型~倒卵形で、3枚の小葉に分かれている。

 

 

シロツメクサとカタバミの花

カタバミとシロツメクサの花の比較写真
  • シロツメクサ:小さな蝶形の花がたくさん付いて1つの花のように見える。球状の総状花序。
  • カタバミ:花びらは5枚。晴れた日の午前中に開き、雨の日や夕方になると閉じてしまいます。

 

 

シロツメクサの特徴

シロツメクサ(クローバー)の葉が茂ってる様子の写真

シロツメクサ」は、マメ科シャジクソウ属に属するヨーロッパ原産の多年草です。
つる性の茎が地面を這うように伸び、花茎の先端に球状に白い小花を咲かせます。

原産地は、ヨーロッパで日本へは1846年に渡来。
牧草として育てられたものが日本各地で野生化しています。

名前の由来は、オランダからやって来たギヤマン(ガラス器)の箱に、枯れ草がクッション材として詰められていたというのが起源。

花言葉は、「幸運」「私を想って」「約束」。

花の開花時期は、4月〜7月頃。

科・属:マメ科/シャジクソウ属
学名: Trifolium repens
和名: 白詰草
英名: Clover
別名:クローバー、オランダゲンゲ, オランダウマゴヤシ
分布:日本全国

 

シロツメクサとクローバーって違うの?

四つ葉のクローバーはシロツメクサです。

「クローバー」とは?

クローバーは、マメ科シャジクソウ属の植物の総称。

他にもピンクの花を咲かせるアカツメクサやチオランダゲンゲ、ストロベリークローバーと呼ばれているツメクサダマシなどがあります。

一般的にはシロツメクサを指すようです。

 

カタバミの特徴

カタバミの写真

カタバミ」は、カタバミ科カタバミ属の多年草。
可愛らしい花を咲かせますが、繁殖力が旺盛でなかなか駆除できない厄介な雑草ともされます。

名前の由来は、閉じた葉は一片が喰われたように見えることから片喰(カタバミ)。
カタバミの汁は酸っぱいということから、「酢漿草」という漢字もついています。

花言葉は、「喜び」「輝く心」「母のやさしさ」。

花の開花時期は、4月〜10月頃。

科・属:カタバミ科/カタバミ属
学名: Oxalis corniculata L.
和名: 片喰・傍喰
英名:Creeping Woodsorrel・Wood sorrel
別名: スイモノグサ(酢漿草)・スズメノハカマ(雀の袴)
分布:日本全国

 

カタバミとオギザリスの違いは?

カタバミの学名は「Oxalis(オキザリス)」。
カタバミとオキザリスは同じ仲間です。

おもに園芸品種として流通するものは「オキザリス」と呼ばれているようです。
フヨウカタバミは、オギザリス・プルプレアとも呼ばれています。

 

カタバミの仲間

イモカタバミ(芋傍喰)の写真

イモカタバミ(芋傍喰)」
学名:Oxalis articulata
濃いピンクの可愛い花を咲かせます。

別名:フシネハナカタバミ(節根花傍食)。
オキザリス・アルティクラタとしても流通しています。

よく似た「ムラサキカタバミ」は、花の中心が薄い黄緑色でおしべが白。

 

オオキバナカタバミ(大黄花片喰)の写真

オオキバナカタバミ(大黄花片喰)」
学名:Oxalis pes-caprae

長い花茎を伸ばして、大きめな黄色い花を咲かせます。(花径は3~4センチくらい)
葉はくっきりしたハート型で黒い斑点があるのも特徴です。

 

オギタリス・サンラックの写真

オギタリス・サンラック
赤紫色の葉に、大きめのきれいなピンクの花を咲かせます。(4センチほど)。

葉は、ハート型ではなく丸い円形~倒卵形。

「パープルドレス」などの名前でも流通しています。

紫の葉のオギザリスの写真

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フヨウカタバミ(芙蓉片喰)の写真

フヨウカタバミ(芙蓉片喰)」
学名:Oxalis variabilis Jacq
白い大きめな花を咲かせて綺麗です。(4センチほど)
日陰になると、くるくると花びらを閉じる姿も面白い。

葉はハート型ではなく、丸い円形~倒卵形。

別名:オキザリス・プルプレア・オキザリス・ヴァリアビリス

花がピンクの種類もあります。

 

まとめ

オキザリス・プルプレアのアップ写真

カタバミには、いろんな種類があります。
夏期は休眠して秋から冬に開花するタイプや、冬期に休眠して春から夏に咲くものもありますが、夏期は休眠して秋から冬に開花するものもあります。

  • シロツメクサはマメ科、カタバミはカタバミ科で、花が違う。
  • 葉に中央にVの字の白い模様のあるのは、シロツメクサ。
  • 葉がハート型は、カタバミ。 カタバミはハート型でないのもある。
  • クローバーの種類のひとつにシロツメクサ。
  • オキザリスは、カタバミの仲間。

 

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