2月の中頃に房咲き水仙がとても綺麗に咲いていました。
一つは、花びらが細長く先が尖った白い花、もう一つは星型にも見える白い花。
辺り一面はよい香りに包まれていましたよ。
調べてみると、「グランドモナーク」と「ナルキサス・タゼッタ」のようです。
房咲き水仙は、名のとおり「房咲き(一本の茎からたくさん花が咲く)」の水仙のことで、よく見かける「日本水仙」も房咲き水仙です。
房咲き水仙~「グランドモナーク」と「ナルキサス・タゼッタ」
(八重咲の二ホンスイセン(日本水仙))
水仙(スイセン)はヒガンバナ科の球根植物です。
多くの園芸品種が作られており、その数は数万品種とも言われています。
日本水仙などはお正月の頃に見頃を迎えたりしますが、その他の一般的な水仙(スイセン)は2月~4月に開花します。
また咲き方も、一本の茎から一本の花が咲く種もあれば、房咲き種もあります。
房咲き水仙の特徴
房咲き水仙(タゼッタ水仙)は、原種「ナルキサス・タゼッタ」の特徴をもつ水仙で、1茎に3~50の花をつけます。
日本水仙は、「ナルキサス・タゼッタ」の変種とされています。
他には、キブサスイセン(黄房水仙)・ゲラニウム・クラッグフォードなど。
また、水仙の名は、漢名を音読みしたもので、仙人は天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙という中国の古典に由来し、水辺で咲く姿を仙人にたとえて名づけられたそうです。
学名のNarcissus(ナルシス)は、水辺でうつむきがちに咲くスイセン変わったといわれるギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスに由来しています。
房咲き水仙 グランドモナーク
細くて長い花びらの「グランドモナーク」
花姿も素朴で愛らしいですが、花の香りが強いです。優しい爽やかな香りで魅了させられます。
タゼッタ系(房咲き水仙)園芸品種。
日本水仙に似ているが、花被片の先が尖る。
色は、クリーム色~白色。
増殖しやすい品種。
学名:Narcissus tazetta cv. Grandmonarque
英名:Grandmonarque
花期:2月~4月
背丈:20㎝~40㎝
花びらが尖ってないと日本水仙と間違えそう。
群生しています。
毎年このような姿を見かけるので、とても丈夫な種類のようです。
近づくととても良いに香りがします。甘さと爽やかさが混じった香水のよう。
房咲き水仙 ナルキサス・タゼッタ
「ナルキサス・タゼッタ」の花は真っ白で、小ぶりで星型のような花を咲かせます。
日本水仙とほぼ同様の形態だが、副花冠が白い。
ナルキサス・タゼッタは、園芸品種ではなく水仙の原種で日本水仙の基本種です。
ペーパーホワイト、別名シロバナスイセン(白花水仙)と言われる種類との区別がつきにくいですが、ペーパーホワイトは、スイセンの仲間では一番早く12月頃から開花するとのことです。
ガリルも白い花を咲かせる水仙です。
ガリルは極早生品種と言われてますが・・・
学名:Narcissus tazetta
花期:2~3月
背丈:15㎝~50㎝
小さな星型の花を咲かせます。
遠目でみると、ちょっとニラの花にも似てるような・・・
小さな花を咲かせていますが、アップで見るととても綺麗です。
透きと通ったようなみずみずしい純白の花びら。
水仙の甘い香りがしますが、先ほどの「グランドモナーク」のようには強くはありません。
「ナルキサス・タゼッタ」の変種とされてる日本水仙は、副花冠が黄色です。
副花冠の色が違うと、雰囲気も随分違いますね。