キヅタ(冬蔦)の実は小さなどんぐりみたい?

フユツタ(冬蔦)の実の写真
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キヅタ(木蔦)は、ウコギ科キヅタ属の常緑性のつる植物で、早春になると林の中で、小さなドングリみたいな実を放射線状につけます。

冬でもワサワサ青い葉を茂らせ、樹木や壁を登ることから、フユツタ(冬蔦)とも呼ばれています。

キヅタ(冬蔦)ってどんな植物?

木に絡まって栄えて実を付けてるキヅタの写真

梅の花が咲く頃に見かけたキヅタの様子。

キヅタの特徴

キヅタは、日本全国に普通に見られるツタで、ウコギ科キヅタ属の常緑性のつる植物。

森林、野山に自生し深緑色の葉を茂らせます。
古くから石垣や家壁の彩りにも利用されている植物です。

茎から出る無数の気根(きこん)によって、他の木や岩や壁に絡みついて成長します。

葉は深緑色。厚くて頑丈で、表面には光沢があります。
葉の形にはバリエーションがあり、3~5つに浅裂するものから、ひし形で全縁のものまであります。

秋になると、多数の黄緑色の小花を球状につけます。
花後は直径7〜8ミリほどの果実をつけます。

 

名前の由来は、ツタに似るがより木質であるため。

冬にも葉があるので、別名がフユヅタ(冬蔦)。
紅葉が美しい落葉性のツタは「ナツヅタ(夏蔦)」と呼ばれています。
(ナツヅタは、ブドウ科ツタ属)

中国では、ムカデに例えて百脚蜈蚣(ひゃくきゃくごこう)とも呼ばれています。

 

キヅタ(木蔦)

学名:Hedea rhombea
分類:ウコギ科キヅタ属
別名:フユヅタ(冬蔦)
原産地: 日本、朝鮮半島南部、台湾
分布: 日本では北海道南部から沖縄
花言葉:「友情」「信頼」

 

キヅタの実ってどんぐりみたい?

茶色くなったキヅタの実の写真

キヅタの実は、先が尖っていてちょっと小さいどんぐりにも似てる?

 

どんぐりの実の写真(どんぐりの写真)

 

キヅタの実のアップ写真

よく見るとイチジクにも似てるような・・
チョコレートがかかったお菓子みたいにも・・

 

紫色のキヅタの実のアップ写真

こんな綺麗な色の実も見つけました。
紫がかっています。

 

キヅタの実を割った様子の写真(種)

果実を割ってみると、ちょっと草っぽく甘酸っぱい香りがします。
中には種が5つ入っています。
種子は直径約5mmの扁球形。

 

キヅタの葉のようす

キヅタの実と葉の写真

キヅタの葉は、やや光沢がある緑色。
葉脈が淡緑色で目立ちます。

キヅタの茎と葉、掌状に3~5裂する葉を付けてるものと菱状卵形の葉の写真

掌状に3~5裂するアイビーのような葉や、菱状卵形の葉があります。
葉は互生。

キヅタの茎には気根があり、
巻きつくというより、根を這わせて自分の体を支えているようです。

 

キヅタの実は、オブジェやリースにも活用できそう

キヅタの実を手で持った様子の写真

キヅタの実は、とても可愛らしいです。
手に持ってみると、たくさんの鈴をつけてるようにも見えて来ました。

キヅタの実と手のひらの写真

小さな実ですが、オブジェやリースにも活用出来そうです。

 

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