ヒノキの木は寒くなると、赤褐色のコロンとした実をたくさんつけます。
その姿は小さなサッカーボールみたいで、とても可愛らしいです。
近寄ってみてみれば、ヒノキ特有の爽やかな香りが漂います。
天然の芳香剤にも十分なりそう。
集めれば、リースなどのクラフトの材料にも利用できそうです。
ヒノキの実ってどんな実?
どこにあるの? 特徴や様子を書いています。
冬になると見かけるヒノキの実~特徴や様子
![12月、檜に茶色の実がたくさんついてる様子の写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_7914.jpg)
冬のヒノキは、濃い緑色の枝葉に、茶色く木質化した小さい球果がたくさん。
(12月に見かけた公園のヒノキ)。
ヒノキの特徴
![山の檜の写真(大きな檜)](https://pino330.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_7431.jpg)
「ヒノキ」は、本州の福島県以南、四国、九州に分布している常緑針葉樹。
大きなものでは樹高50m、直径2m以上になるそうです。
ヒノキは、材木用として多く植栽されていますが、公園などにも植えられています。
高級建築材として使われるほか、造作材、建具材、家具材、曲物材など幅広く用いられ、樹木からは、精油成分ヒノキチオールが採取されます。
材の精油分を擦り環せて火をおこしたことから、「火の木」と呼ばれるようになったという説があります。
名称:ヒノキ
分類:ヒノキ科 ヒノキ属
学名:Chamaecyparis obtusa
英語:Japanese cypress、Hinoki cypress
別名/俗称/和名:檜、桧、真木
ヒノキの実ってどんな実?
![手のひらに乗せてみた檜の実の写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_7906.jpg)
ヒノキの果実は1㎝程で、コロッとしててアラレのよう?
小さなサッカーボールのような形。
固さはとても固い。
ちょっと美味しそうにも見えますが、残念ながら食用にはならないようです。
![檜の実のアップ写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_7907-1.jpg)
種子は、殻の中から飛び出します。
(種子は翼のある長さ約3mmの卵状楕円形)。
![葉の先に檜の実がついてる様子の写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_7911.jpg)
葉の裏側にまとまって実を付けています。
ヒノキの実の香りは、落ちついたウッディな香りです。
森の中にいるような、深く安らぎのあるすっきりとして爽やかです。
秋のヒノキの実のようす (10月)
![10月、檜の木に若い実がたくさんついてる様子の写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_5346.jpg)
若い果実をたくさんつけてる様子。(10月)
秋のヒノキの実は、青みがかっていて丸い。
![若い檜の実のアップ写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_5347.jpg)
ヒノキの開花は、3月下旬~4月ころで、雌雄同株で、雌雄とも枝先につきます。
雄花は長さ2〜3mmの楕円形で、赤みを帯びる。
雌花は長さ3〜5mmの球形。
花の後に、直径1㎝前後の実をつけます。
ヒノキの実とスギの実
![ヒノキの実とスギの実の比較写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2020/01/hino.jpg)
スギの実は2~3センチくらいで、小さなマツボックリのような球果。
トゲトゲがたくさんついた小さな果実で、スギボックリとも呼ばれるそうです。
ヒノキの実とはずいぶん形が違います。
ヒノキ(檜)もスギ(杉)も、日本人にとって身近な樹木。
山などで植林されてるヒノキやスギは、どちらもスラっとしていて樹形もよく似ています。