ヒノキの木は寒くなると、赤褐色のコロンとした実をたくさんつけます。
その姿は小さなサッカーボールみたいで、とても可愛らしいです。
近寄ってみてみれば、ヒノキ特有の爽やかな香りが漂います。
天然の芳香剤にも十分なりそう。
集めれば、リースなどのクラフトの材料にも利用できそうです。
ヒノキの実ってどんな実?
どこにあるの? 特徴や様子を書いています。
冬になると見かけるヒノキの実~特徴や様子
冬のヒノキは、濃い緑色の枝葉に、茶色く木質化した小さい球果がたくさん。
(12月に見かけた公園のヒノキ)。
ヒノキの特徴
「ヒノキ」は、本州の福島県以南、四国、九州に分布している常緑針葉樹。
大きなものでは樹高50m、直径2m以上になるそうです。
ヒノキは、材木用として多く植栽されていますが、公園などにも植えられています。
高級建築材として使われるほか、造作材、建具材、家具材、曲物材など幅広く用いられ、樹木からは、精油成分ヒノキチオールが採取されます。
材の精油分を擦り環せて火をおこしたことから、「火の木」と呼ばれるようになったという説があります。
名称:ヒノキ
分類:ヒノキ科 ヒノキ属
学名:Chamaecyparis obtusa
英語:Japanese cypress、Hinoki cypress
別名/俗称/和名:檜、桧、真木
ヒノキの実ってどんな実?
ヒノキの果実は1㎝程で、コロッとしててアラレのよう?
小さなサッカーボールのような形。
固さはとても固い。
ちょっと美味しそうにも見えますが、残念ながら食用にはならないようです。
種子は、殻の中から飛び出します。
(種子は翼のある長さ約3mmの卵状楕円形)。
葉の裏側にまとまって実を付けています。
ヒノキの実の香りは、落ちついたウッディな香りです。
森の中にいるような、深く安らぎのあるすっきりとして爽やかです。
秋のヒノキの実のようす (10月)
若い果実をたくさんつけてる様子。(10月)
秋のヒノキの実は、青みがかっていて丸い。
ヒノキの開花は、3月下旬~4月ころで、雌雄同株で、雌雄とも枝先につきます。
雄花は長さ2〜3mmの楕円形で、赤みを帯びる。
雌花は長さ3〜5mmの球形。
花の後に、直径1㎝前後の実をつけます。
ヒノキの実とスギの実
スギの実は2~3センチくらいで、小さなマツボックリのような球果。
トゲトゲがたくさんついた小さな果実で、スギボックリとも呼ばれるそうです。
ヒノキの実とはずいぶん形が違います。
ヒノキ(檜)もスギ(杉)も、日本人にとって身近な樹木。
山などで植林されてるヒノキやスギは、どちらもスラっとしていて樹形もよく似ています。