モミジバフウの実は、トゲトゲがいっぱいでユニークな形の木の実。
インテリアにもなりそうな可愛さで、リースやクラフトなどでも利用されてたりします。
モミジバフウの木は、公園や街路樹でもよく見かけます。
寒くなると、コロリンと可愛い木の実を落とします。
目次
モミジバフウってどんな植物? 実や葉の様子や特徴
『モミジバフウ』は、北アメリカ東部~中南部に分布する落葉樹する落葉高木。
日本へ渡来したのは大正から昭和初期。
科名:マンサク科
学名:Liquidambar styracifula
原産地:北アメリカ
モミジバフウは、端正な形の木で真っ直ぐ空に向かって伸び、背丈が大きくなる木です。
とても大きくなるので、あまり家庭向きではないようです。
葉の形が赤ちゃんの手みたいで、モミジと似ています。
モミジのような葉を持つフウの木(楓の木)ということからモミジバフウと名付けられました。
漢字では「紅葉葉楓」
でも、モミジの仲間ではなく、春にいち早く黄色の花を咲かせるマンサクの仲間です。
また、アメリカ原産であることからアメリカフウとも呼ばれていますよ。
新緑も紅葉もとても美しい木です。
モミジバフウの実
コロリンと落ちてたモミジバフウの実。
まだ緑のもの。(風に揺られて落ちたのかな~)
拾ってみるとこんな感じです。
小さくて可愛い。おもちゃみたいでトゲトゲのボールみたいになっています。
近くで見るとこんな感じです。
昨年落ちたモミジバフウの実でしょうか。
濃い茶色になって幾つも落ちていました。
拾ってみるとこんな感じです。
手のひらにコロンと転がります。
近くでみるとこんな感じです。
緑のものと違って、空洞がたくさんあってちょっと宇宙っぽい?
穴からは、翼の付いた種子が風に舞って散布されるそうです。
種が飛んで行った後みたいですね。
モミジバフウの実の時期は?
モミジバフウは、4~5月に薄緑色の花を咲かせます。
最初、果実は緑色をしていますが(写真の緑の実は6月頃のもの)、冬が近づくにつれて茶色くなっていきます。
果実は熟して種を飛ばすと、殻の部分が地上に落ちます。
冬になるとコロコロ転がってるモミジバフウの実をよく見かけたりしますよ。
※ 4月のはじめですが、
若葉を出した木にはモミジバフウの実がまだたくさん付いていました。
下を見ると、
コロリンと実も落ちてました。
モミジバフウの葉
モミジバフウは、落葉樹です。
冬はすべての葉を落としてしまい枯れ木のようになりますが、初夏は緑がとってもきれいな木です。
やっぱりモミジの葉に似ていますよね。でも大きさはモミジより数倍大きい。
モミジ類との区別点は対生ではなく互生であること。
葉の付き方で区別が出来ます。
モミジのようなカエデ科の植物は、「対生」 = 1つの節に茎をはさむように2枚の葉がつく。
モミジバフウは、「互生」 = 枝に1枚ずつ互い違いにつく。
モミジバフウの新緑
モミジバフウの新緑はとても清々しくてきれいです。
スラーっとした恰好と薄緑の葉で、アメリカ原産というだけあって欧米風な雰囲気でしょうか?
モミジバフウの紅葉
秋になるとモミジバフウの葉は、緑から赤やオレンジへ移り変わります。
色合いが豊かでモミジに負けない美しさです。
冬のモミジバフウ
12月のモミジバフウの木のようす。
まだ葉がありますが、寒くなると落葉してしまいます。
たくさんの実もついていますね。
モミジバフウの実は、ちょっとオシャレな雰囲気もします。