大きなラッパみたいな花を咲かせて目をひく、「キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)」。園芸名は、「エンジェルストランペット」「エンジェル・トランペット」で、こちらの名前の方が馴染みがあったりする植物。
まさに天使のラッパ、黄色やピンク、白の花を、ゆらりとぶら下がるように咲かせる様子は、エキゾチックで存在感が抜群。
春からよく花を見かけますが、九州では寒い季節にも咲いていたりもします。
別名は、「ブルグマンシア」「ダチュラ」。
目次
エンジェルストランペットってどんな植物? 特徴や花・蕾・葉の様子
アメリカの熱帯地方原産のナス科 、 キダチチョウセンアサガオ属の常緑低木。
花色は白やオレンジ、黄色、ピンクなどがあります。
エンジェルストランペットの特徴
下向きに垂れ下がった、大きなロート状の花が特徴的です。
大きなものは、次から次へとたくさんの花を咲かせます。
英名でもある「エンジェルストランペット」の名前は、天使が持つラッパのような形に見えたことから。
「キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)」の名前の由来は、江戸時代に薬用として渡来したことにより、チョウセン(朝鮮)とし、花がアサガオ(朝顔)に似ていて、木のようになったチョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)に見立てたことから。
丈夫で育てやすいとされてる植物ですが、毒があるので注意も必要です。
(葉や果実などにスコポラミン、ヒヨスチアミンなどの毒性のアルカロイドを含む)。
全草、花・葉・樹液すべてに毒があります。
学名:Brugmansia
科・属名:ナス科/キダチチョウセンアサガオ属
花色:白、橙、黄、桃
樹高:3~10m
花期:7~11月
原産地:アメリカの熱帯地方
花言葉:「愛敬」「偽りの魅力」「変装」「愛嬌」
エンジェルストランペットの花の様子
先端が大きく開いたラッパ状~筒状で下向きに花を咲かせます。吊り下がる形で咲く花。
花冠は浅く5裂し、先端は角状にとがって反転します。
直径は25~30㎝程。
大きな花の中はシンプルで、小さな雌しべ雄しべ。
枯れ始めると、だんだん茶色になりしぼんでいきます。
エンジェルストランペットの蕾の様子
ユリの蕾の形にも少し似てるような。
ガクに包まれてる細長い蕾は、さわやかな若緑で、とても綺麗です。
花はつぼみから飛び出すような形で垂れ下がっています。
くるくると丸まってる花が、ゆっくりほぐれていくような感じで、ちょっと面白い。
エンジェルストランペットの葉
葉は互生する単葉で、長楕円形。
山で見かけたピンクのエンジェルストランペット
初夏の山で見かけたピンクのエンジェルストランペット。
緑の中で見るエンジェルストランペットは、とても爽やかな印象でした。
隣には、薄い黄色のエンジェルストランペットの花が咲いていました。
エンジェルストランペットは、ちょっと不思議な感じがして見入ってしまいます。
トロピカルな雰囲気もあっていいですね。