10月にヤマナシの実がたわわに実っていました。
ヤマナシの実は一般的な梨と比べると、とても小さくてミニチュアの梨のようです。
同じ木に、白い花もチラホラ一緒に咲いていました。
ヤマナシの花は、通常は春に開花します。
季節外れの秋に咲いてる花は「狂い咲き」、「返り咲き」とも言ったりします。
今年は特に強い台風があり、その影響で葉を失ったため、花芽がはやく目覚めてしまったようです。
ヤマナシ(山梨)の特徴、花と実の様子
本州、四国及び九州に分布するバラ科の落葉広葉樹。
和ナシの原種かつ台木となっているそうです。
ヤマナシの特徴
ヤマナシ(山梨)は、山野のやや湿った場所に生育しています。
庭木としても植えられています。
4~5月頃に白色の花が数個かたまって咲き、秋になると直径2〜3cmの球形の実が黄褐色に熟します。
果肉は堅くて酸味や渋味が強く、そのままの食用向きではありませんが、果実酒やジャムに利用されています。
幸水や二十世紀など、果樹として栽培されている和ナシ(日本ナシ)は、このヤマナシから改良されたものだそうです。
名前の由来は、山に生えるナシという意味。
学名:Pyrus pyrifolia
科・属名:バラ科・ナシ属
別名:ニホンヤマナシ
花期:4~5月
果期:9~10月
花言葉:「愛情」「慰安」
ヤマナシの実
ヤマナシの果実は、ナシ(梨)だとは気付かないほど小さな実です。
同じ木に、桜の花にも似た白い花がチラホラ咲いていました。
実は直径3cm程の球形で褐色。
サクランボが実ってるような感じの小さなナシです。
食べた人によると、酸味があってじゃりじゃりするそうです。
秋に咲くヤマナシの花
季節外れに咲いたヤマナシの花。
もう春が来たのかと勘違いして開花したようです。
3~4cmの白色の花。
花弁は5個。葯は紫色。
萼は内側に褐色の綿毛が密にはえます。
花の後。
ヤマナシの葉や幹
葉は互生する単葉で、長さ7~12cm、幅4~6cmの卵形。
先がとがります。
樹皮は黒褐色で、縦に不整に裂ける。
桜の葉は紅葉したり、落ち葉になってるのも多いなか、ヤマナシの葉はまだまだ茂っています。
少し紅葉しているような葉も見かけました。
ヤマナシの実は、とても小さなナシの実でした。
色が違えば、姫リンゴにも似ています。
実の生り方は違いますが、イヌビワやアコウの実にも少し似ていました。