「セリ」と「クレソン(オランダガラシ)」は、水辺に生える植物。
一緒に生えてる姿を小川などでも見かけます。
どちらも風味豊かで、美味しく頂ける食用になる野草です。
セリとクレソン(オランダガラシ)の違い
同じ場所でみかけた「セリ」と「クレソン」。
セリの方が若干明るい緑で、全体的に柔らかい感じがします。
セリとクレソンの違い
- 「セリ」はセリ科セリ属の多年草。
日本原産。
葉は傘のような形。3出複葉。
花は径3mmほどで、白色の5弁花。
七草粥や炒め物などで古くから食べられてる。
食べて見ると、シャキシャキした食感で、独特の爽やかな香り。
- 「クレソン(オランダガラシ)」は、アブラナ科オランダガラシ属の多年草。
原産国は中部ヨーロッパ。
葉は楕円形で羽状に並ぶ。奇数羽状複葉。
花は径1cmほどで、白色の4弁花。
サラダや肉料理の付け合わせなどでも使われる。
食べて見ると、ほのかな香りと苦味、ぴりっとした辛味。
セリの特徴・様子
セリ(芹、水芹、芹子)は、セリ科セリ属の多年草。
別名:シロネグサ(白根草)。
日本原産で、春の七草の一つ。
湿地や田の畦、小川などでみられます。
野菜として栽培もされています。
古くから食用とされ、「古事記」や「万葉集」などにも記載があります。
七草粥や炒め物、お浸しなどで親しまれ、独特の爽やかな香りには、食欲増進や胃腸を整える効果が期待されています。
名の由来は、若葉の成長が競り合うように背丈を伸ばし群生して見えることから。
学名:Oenanthe javanica
科・属名:セリ科・セリ属
別名:シロネグサ(白根草)
花言葉:「清廉で高潔」「貧しくても高潔」。
群生しているセリの様子。
セリの葉質は柔らかい。
葉は2回羽状複葉で小葉は菱形。
葉の縁には鋸歯がある。
夏になると、茎先に径4~8cmの複散形花序を出し、小さな花を多数つけます。
花は白色。
径3mmほどの小さな5弁花。(傘状花序)。
開花期:7~8月。
果実は楕円形の分果で、水に浮き、水流にのって散布されます。
クレソン(オランダガラシ)の特徴・様子
クレソン(オランダガラシ)は、アブラナ科 オランダガラシ属の多年草。
別名:ミズガラシ(水芥子)、セイヨウゼリ(西洋芹)。
ヨーロッパからアジアの温帯にかけて広く分布。
日本には明治の初めに在留外国人用の野菜として導入されたのが最初とされてます。
河川敷や小川に群生しています。
繁殖力はきわめて旺盛。
肉料理の付け合わせやサラダなどで利用されます。
独特な香りと苦味があり、食欲増進などの胃腸への効果や、殺菌作用や抗酸化作用が期待されています。
学名:Nasturtium officinale
科・属名:アブラナ科・オランダガラシ属
別名:ミズガラシ(水芥子)、セイヨウゼリ(西洋芹)、オランダミズガラシ(和蘭芥子)、クレス
花言葉:「不屈の力」「安定」「着実」「順調」「忍耐力」
葉は互生する奇数羽状複葉。
葉の表面にはやや光沢があり、縁は波打ちます。
葉の裏側。
裏側は光沢がありません。
花を咲かせる頃の茎は太く、固いので食用には向かない。
4~6月頃、茎の先に白い小花を咲かせます。
径1cmで白色の4弁花を多数つけます。
果実は長さ1~3cmで平らな円柱状の長角果。
中には種子が2列に並びます。
種子は1mmほどの卵形で赤褐色。