「トキワネム(常盤合歓)」は、ネムノキ(合歓木)に良く似たピンク色の繊細な花を咲かせます。
別名は、「トキワネムノキ」、「四季咲き合歓(シキザキネム)」、「カリアンドラ・セロイ」など。
ネムノキの名も付いてる植物ですが、属が異なります。
生長もゆっくりで、ネムノキのように大きくならず、低木で常緑、葉も小型で小さめです。
開花時期は夏〜秋で、赤い蕾も特徴的です。
ネムノキは、マメ科ネムノキ属の落葉高木。
トキワネムは、マメ科ベニゴウカン属の常緑低木。
トキワネム(常盤合歓)の特徴や様子
英名は「ピンクパウダーパフ(pink powderpuff)」。
羽根のような繊細な葉と、羽毛のような花が美しい植物。
トキワネム(常盤合歓)の特徴
原産地はブラジル東南部。
樹高は1~2mの常緑低木。
開花時期:7月~10月。
花は多数の小花が集まって球状に咲きます。
美しいピンク色の長い雄しべが特徴です。
葉は就眠運動をします。
夕方になると葉が閉じてきて、夜には葉が閉じてしまいます。
名前の由来は、常緑でネムに似ていることから。
ネムノキは、夜になると小葉が眠るように閉じるので「ネムノキ」と呼ばれるようになりました。
漢字名の「合歓木」は、中国でネムノキが夫婦円満の象徴とされているからだそうです。
科・属名:マメ科・カリアンドラ属
樹高: 1m~2m
原産地:ブラジル
別名:カリアンドラ・セロイ、トキワネムノキ、四季咲き合歓(シキザキネム)、シキザキネムノキ
花言葉: 「勝利の誓い」「真実」
トキワネム(常盤合歓)の様子
花は多数の小花の集まり。
長い雄しべを半球状につけています。
白からピンク色グラデーションがきれいです。
雄しべの花糸:3~4cm。
1つの蕾から、飛び出るように花が咲いています。
ネムノキは花が枝先に頭状花序が集まりますが、 トキワネムは枝の途中にも花がつきます。
赤い蕾も特徴的。
(ネムノキの蕾はみどり)。
膨らんだ美しい蕾。
葉はネムノキと同じように夜になると閉じます。
触れただけでは閉じません。
葉は羽状複葉。
小葉は多数つき、長楕円形。
羽のような繊細な葉。
シダ状の羽片が枝に一対(2個)ずつ付き、互生する。
花がつく枝は赤い。
花が終わった様子。
枝の様子。
ネムノキ(合歓木)の特徴
ネムノキ(合歓木、合歓の木)は、東北地方より西の山野に自生する落葉小高木。
梅雨の終わりから盛夏にかけて、ピンク色の繊細な花を咲かせます。
開花時期:6月~7月。
葉は互生し、長さ20~30㎝の2 回偶数羽状複葉。
小葉は、長さ0.5~1.5㎝の広披針(こうひしん)形。
枝の先に長い雄しべを持つピンク色の花を咲かせます。
蕾は、若緑。
科・属名:マメ科・ネムノキ属
樹高: 5m~15m
原産地:日本(東北以南)、朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ、インド
別名:ゴウカンボク(合歓木)、ネブノキ、ネムリノキ
花言葉: 「歓喜」「胸のときめき」