オシロイバナの花の色 斑入りやストライプ

道端に咲くオシロイバナ
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オシロイバナ(白粉花、白粧花)は、オシロイバナ科の多年草。
花が美しく観賞用に栽培されますが、野生化しているものも多く、道端でもよく見られます。
花色は赤、黄色、白、オレンジ、ピンクなどで、ストライプや斑点の混じることもあります。

夕方に花を咲かせ、翌朝にはしぼんでしまいます。
花からはよい香りが漂い、夜に活動する昆虫をひきつけます。

オシロイバナの花色・色別れや斑入りの様子


夕暮れに咲き、翌日の午前中にしぼむ一日花。

オシロイバナの花の特徴

南アメリカ原産のオシロイバナ科オシロイバナ属の多年草。
日本には江戸時代に伝わったと云われます。
夕方4時頃になると咲き始めることから、別名は「夕化粧」、英語では「Four o’clock」と呼ばれます。

花期は6月下旬~10月。
分枝した茎の先に、花径2~3㎝程度の花を多数咲かせます。
花の基部は筒状で先が5裂していますが、花弁のように見える部分は萼片が変化したもので、花弁はありません。
花の付け根にある萼のような部分は苞葉(ホウヨウ)と呼ばれ、葉が変化したものです。

花(萼)が落ちると、総苞の中に径5mm程の黒い果実が出来ます。
種の中には白い粉(胚乳)が詰まっており、顔料の「おしろい」のようになることが花の名前の由来です。

 

学名:Mirabillis jyalapa
科・属:オシロイバナ科・オシロイバナ属
原産国:南アメリカ
別名:ユウゲショウ(夕化粧)
花言葉:「臆病」「内気」「恋を疑う」

 

オシロイバナの花色

一番よく見かけるオシロイバナは、濃いピンク。

黄色の花。

白い花。

花はろうと形で大きく開き、花径は2~3cmほど。
筒の部分は細長く5cmくらいあります。

花弁はなく、花弁状の部分は萼片で、5つに切れています。
つけ根にある萼のような部分は、苞にあたります。

雄しべは5本、雌しべは1本。
雌しべの柱頭は粒状です。

オシロイバナは、1つの花に1つの実がつきます。
大きさは6~7mmで、苞の上で成熟します。

種が落ちた後の様子。

 

花色がユニークなオシロイバナ 斑入りやストライプ

色が混ざったオシロイバナ。

梅や桃の木では、紅白に花が咲く「源平咲き」などの咲き分けがありますが、オシロイバナも一つの株に異なった色の花が咲いたり、ストライプや斑入り、マーブル状に色が混じったものなどがあります。

この面白い花色は、色素を作る遺伝子の組み合わせの関係からで、斑は、「動く遺伝子」といわれるトランスポゾンが活躍しているためとされます。

またオシロイバナは、メンデルの法則には例外で、不完全優性で、優性と劣性の関係が完全ではありません。
対立形質同士をかけあわせたとき、形質が中間のものができるという現象があります。

オシロイバナは、濃いピンク色の花と白い花を交配すると、淡いピンク色の花が生まれます。

黄色に濃いピンクの斑が入ってるオシロイバナ。

 

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2021-04-15