オリヅルラン(折鶴蘭)は、初心者でも育てやすい観葉植物で、関東地方以西の地域であれば、屋外でも冬越し可能とされ、地植えでも育ちますが、寒さには意外と弱く、葉が黄色や茶色に変色することがあります。
その場合は、傷んだ葉を切れば見栄えもよくなりますが、積雪が数日続くと、葉は黒ずみ、株ごと枯れて全滅したかのようになってしまいます。
それでも大丈夫。根は気丈に生きていて、春になるとまた新しい葉が生えてきます。
目次
地植えのオリズルランの冬の様子 雪が降ったらどうなる?
冬にすっかり枯れてしまったオリヅルランですが、夏は見事に復活し、元通りになりました。
オリヅルランの特徴
オリヅルランは、ヨーロッパからアジアの広い範囲に分布するユリ(キジカクシ)科オリヅルラン属の植物です。
細長いすらっとさせた葉を、下向きに垂れ下がるよう伸ばし、ランナーと呼ばれる横に伸びた花の茎の先に、折り鶴のような小さな苗(子株)をつけます。
代表的な品種は、葉が硬く、緑色地に乳白色の覆輪斑が入る「ソトフオリヅルラン」、葉は柔らかく、中央部に大きく乳白色の斑が入る「ナカフヒロハオリヅルラン」。
他にも葉の先がくるっとカールしているボニーなどがあります。
オリズルランは、乾燥に強く丈夫で地植えの場合は放置していてもすくすく育ちます。
茎先に子株が次々つき、簡単に増やすことも出来ます。
オリヅルランの冬の様子
九州の住んでいますが、冬のオリズルランは、所々の葉が茶色く枯れ、見た目が悪くなります。
子株の葉も傷んでいます。
対処法:葉の先だけ枯れてしまった場合は、葉先だけ斜めにハサミで切ります。
雪が降り積もった後のオリズルランの様子
1月の末、雪が数日降った後の様子。
たまにしか雪は降らないのですが、
今年は珍しく3日間程降り続き、積雪は5センチ以上でした。
こんなに葉が黒ずんで株が弱ったのは初めてです。
葉が柔らかい「ナカフヒロハオリヅルラン」の葉の様子。
葉が硬く、丈夫な「ソトフオリヅルラン」もこの通り。
庭に置いてた鉢植えのソトフオリヅルラン。
雪があまり当たらなかった、鉢植えのソトフオリヅルランは結構元気です。
鉢植えのナカフヒロハオリヅルランは、枯れてしまいました。
子株も黒ずんで全滅。
冬枯れしたオリズルランの春は?
3月のはじめ。
枯れた葉の間から芽吹きがありました。
4月になると、オリズルランらしいスタイリッシュな葉がみられました。
一時は全滅したであろうと思ったオリズルランでしたが、かなり強靭のようです。
初夏の様子。ソトフオリヅルラン。
ナカフヒロハオリヅルラン。
夏は昨年にも増して勢いよく育ってくれました。
オリズルランの花。
オリズルランは、ランナーと呼ばれる細い茎を長く伸ばし、その先に小さな白い花をつけ、花が咲き終わると子株がつきます。
余談ですが、オリズルランに似た雰囲気をもつ植物、「ベアグラス」は、雪の後もこの通り、いつも通りと言った感じで、雪の影響をうけませんでした。
ベアグラスは、オリズルランよりも細い葉を、放射線状に広げるオオシマカンスゲの園芸品種。
「カレックス・エバーゴールド」の名前でも流通しています。
オリズルランよりもはるかに強靭です。
手のひらサイズの小さな株でしたが年々大きくなりました。