山口県長門市にある金子みすゞ記念館へ行ってきました。
一度訪れてみたい場所でした。
金子みすゞ記念館は、生家である幼少期を過ごした書店、金子文英堂跡に造られています。
みすゞさんの生誕100年を記念して2003年に開館しています。
そこでは、みすゞさんの当時の生活ぶりが伺えます。
また、ギャラリーではの詩の世界を音と光で体感できたりと、みすゞワールドが十分に味わました。
目次
金子みすゞ記念館へ行ってみました。
金子みすゞ記念館へのアクセス
山口県長門市仙崎園1308
近くには、「センザキッチン」という大きな道の駅があって、そこから少し町の方へ入ったところ、仙崎みすゞ通りの仙崎西祇園にあります。
仙崎駅からは徒歩5分ほどの場所で、海に囲まれた感じの良いのどかな町です。
駐車場
記念館の近くに、駐車場があります。
停めれる台数は10台ほどと、あまり多くありません。
満車の場合は、仙崎公民館、仙崎漁協が臨時駐車場になっています。
金子みすゞさんはどんな人?
金子みすゞ(本名 金子テル)さんは、
1903年4月11日に山口県大津郡仙崎村(現・長門市仙崎)に生まれた童謡詩人。
10代半ばから詩を作り、20歳ごろからは雑誌に詩を投稿するようなり童話詩人として活躍されました。
「東京音頭」や「青い山脈」などの作詞でも有名な詩人でもあり作詞家の西條八十氏からは「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されています。
23歳で結婚をされましたが、病気、離婚と苦しみが続き、26歳の若さで残念ながら自らの命を絶たれました。(娘のためだと言われています。)
26年の生涯で512編の詩を残されています。
みすゞさんの詩は、
その純粋な感性が人の心に寄り添い、優しさを与えてくれたり励ましを与えてくれたり、時には涙したりと・・・
美しい彩りが散りばめられた作品たち。
こころが洗われる詩がたくさんあります。
有名な詩はたくさんありますが、そのなかのひとつ。
3.11の東北に震災が襲った時に、CMで、テレビやラジオで流された詩「こだまでせうか」は、多くの方の耳に残っている詩ではないでしょうか。
「『遊ぼう』っていうと『遊ぼう』っていう。『ばか』っていうと『ばか』っていう。『もう遊ばない』っていうと『遊ばない』っていう。そうして、あとでさみしくなって、『ごめんね』っていうと『ごめんね』っていう。こだまでしょうか、いいえ、だれでも」
現在、小学校国語教科書に採用されている詩もいくつかあります。
金子みすゞ記念館はどんなとこ?
仙崎みすゞ通りを歩いて行くと「金子文英堂」がありました。
当時の面影が再現されているのでしょうか。
みすゞさんが2歳のときに父が亡くなったため、一家は仙崎に金子文英堂という書店を開いたそうですよ。
入り口は可愛い看板が目印です。
◆開館時間 9:00~17:00
(入館は16:30まで) ※年末年始は短縮営業
◆休館日 12月29日~1月1日
◆入館料 一般350円 小中高校生150円 (20名様以上団体割引有)
中へ入ると等身大のみすゞさんがお出迎えしてくれました。
隣に座って写真を撮ることも出来ますよ。
当時の復刻版の本がたくさん並んでいます。
2階にはみすゞさんのの部屋が再現されています。
所々に詩が展示してあります。
当時の生活を垣間見れます。
炊事場の土間 炊事場の隣には井戸があります。
五右衛門風呂
こちらから本館に入ります。
本館の方は、写真撮影が禁止されていました。
ここには、みすゞさんの年譜、生い立ちをはじめ、生涯をより知ることが出来る常設展示室や詩の展示室やギャラリー、本やポストカードが買えるミュージアムショップなどがあります。
読みたい詩を検索してヘッドホンをつけて詩の朗読や歌を聴いたり、椅子に座るとみすゞさんの詩が聞こえてくる仕掛けがあったり・・・
綺麗でとても居心地の良い空間でした。
みすゞさんのこと、たくさん知れて良かったです。
イメージ通り・・・イメージ以上みたい・・・
展示している詩がキラキラした優しい世界へ導いてくれますよ。
旅行の途中でしたが、行く事が出来て本当に良かったと思います。
ますますファンになりました。
もっと、金子みすゞさんを知りたい人には、本やDVDも発売されています。
金子みすゞを楽しめる本やDVD
1984年2月に『金子みすゞ全集』が出版されました。
詩人・矢崎節夫氏の長年の努力によって512編の詩を収めた遺稿集が見つかり、没後50余年を経て出版されたことは、たくさんの人がみすゞさんを知るきっかけとなったみたいですね。
金子みすゞ童話全集
現在流通しているのは、金子みすゞ唯一の全集ではこちらのみです。
金子みすゞの3冊の手書きの遺稿手帳「美しい町」「空のかあさま」さみしい王女」を底本にした上下2冊、計6冊。
わたしと小鳥とすずとー金子みすゞ童話集
金子みすゞが残した512編の作品から、まず最初に読んでほしい60編を選び、旧仮名・旧漢字を改めて読みやすくまとめた童謡集。
「大漁」「わたしと小鳥とすずと」「星とたんぽぽ」「こだまでしょうか」などみすゞの入門書として愛読されてる本です。
没後80年 金子みすゞ―みんなちがって、みんないい。
誕生から没後50余年を経て現代に甦った軌跡を貴重な資料や各界の著名人63名の好きな詩とコメントが書かれてる本
ほしとたんぽぽ
「たいりょう」「わたしとことりとすずと」「こだまでしょうか」など15編の詩に託して、上野紀子さんの淡い色合い豊かで美しい色彩で描いてる大人も子供も楽しめる絵本
わたしと小鳥とすずと (金子みすゞ詩の絵本 みすゞこれくしょん)
みすゞさんの詩に描かれている自然や小さな生き物たちが登場する物語、詩の絵本になっています。小さい子供さんにも良さそうな絵本。
この本は、コレクションとし発売、『明るいほうへ』 『ふしぎ』『 おさかな』『星とたんぽぽ』などのシリーズでそれぞれ出版されています。
金子みすゞ物語-みんなちがって、みんないい- [DVD]
金子みすゞの波乱万丈の生涯を上戸彩主演でドラマ化した作品
みすゞ生誕110年を記念しての発売されています。テレビでも放映されましたがみすゞさんの事がよくわかる見応えある内容です。
上戸 彩 (出演), 今井 翼 (出演)
明るいほうへ 明るいほうへ [DVD]
2001年、TBS創立50周年記念番組として製作されたTVドラマで、金子みすゞさんのの半生が描かれています。
松たか子 (出演), 渡部篤郎 (出演)
いうよりも一人の女性として、母としてのみすずさんに心を動かされました。
現代も多くの人の心に響く金子みすゞさんの詩
みすゞさんの詩は、もう随分前に偶然に読んで、
このような詩を書く人は、いったいどんな人だろうと興味を持ったのがきっかけです。
みすゞさんの詩・・・心を離さない魅力がありますよね・・・