春になると公園や庭、空き地などでツル性の紫色の花が咲いてるのを見かけたりしませんか。
爽やかな青紫色がきれいで、思わず「何の花?」
調べてみると、「ツルニチニチソウ」。
そう言えば、花の形がニチニチソウ(日日草)にも似てる感じもします。
葉は、緑一色の緑葉とクリーム色が混じった斑入りの物があるようです。
斑入品種は、フクリンツルニチニチソウとも呼ばれています。
目次
ツルニチニチソウってどんな植物? 特徴や育て方
「ツルニチニチソウ(蔓日々草)」は、キョウチクトウ科の常緑蔓性植物の一種。
春から夏にかけて青紫色の花を咲かせる多年草または亜低木。
ツルニチニチソウの特徴
ツルニチニチソウの花期は3月中旬~5月。
茎の葉の付け根から花柄を伸ばし、花径4~6㎝程度の花を咲かせます。
- 茎が地面や石垣などを這う植物。
グランドカバーなどにも利用されている。 - 節から根を出し広がって増えていく。
- 耐寒性、耐陰性、耐乾性に優れ繁殖力が旺盛。(高温多湿は苦手)
- 斑入りの種類は、カラーリーフとして人気がある。
改良品種には、赤紫花や白花があります。
また近縁種には、葉が小さい種類の「ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草)」があります。
学名:vinca
分類:キョウチクトウ科/ツルニチニチソウ属
英名:periwinkle
和名:蔓日日草
別名:ペリウィンクル
原産地:南ヨーロッパ アジア
花言葉:「幼なじみ」「生涯の友情」「盟友」「若い友情」
ツルニチニチソウの育て方
- 場所
日なたから半日陰の場所に適応します。
明るめの日陰でも育ちますが、花を咲かせたい場合は半日ぐらいは日に当てて育てます。 - 植え付け
適期は3月~5月、9月中旬~10月。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土、または赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの配合土。
庭植えの場合は、水はけが悪いようなら用土に腐葉土を混ぜ込む。 - 水やり
鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合は自然にまかせる。 - 肥料
元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
鉢植えの場合は、春に緩効性化成肥料を株元に施す。
庭植えの場合は、特に必要ない。 - 増やし方
株分け(適期は3月~5月、9月中旬~10月。)
挿し芽(適期は5月~6月 ツルを2~3節分の長さに切り取って挿し穂にします。) - 剪定
伸びすぎてしまった蔓は切り取る。 - 病虫害
特になし
ツルニチニチソウのようす (花・蕾・葉)
花は筒状で花弁が五つに分かれています。
花径は4-5cmほど、柱頭は円盤状。
蕾
葉は5センチ~8センチほどで光沢があります。
フクリンツルニチニチソウのようす (花・蕾・葉)
フクリンツルニチニチソウは、葉に美しいクリーム色の斑が入る品種です。
花は、ツルニチニチソウと同じような感じです。
蕾
葉
フクリンツルニチニチソウは、葉がオシャレで寄せ植えなどにも使われています。
葉の色も薄くクリーム色が入てるので、ツルニチニチソウよりも優しい雰囲気がします。
ツルニチニチソウには毒がある?
ツルニチニチソウは、強壮剤、利尿薬、神経・精神症状を向上させる効果があるとされ、薬草・ハーブとしても用いられています。
しかし、「アルカロイド」という毒性があることでも知られています。
でもアルカイドの含有量は、極微量のために問題ないとされています。
ツルを切って汁がついても気にするほどのことではないみたいです。
ツルニチニチソウは丈夫な植物
ツルニチニチソウは、とても丈夫で初心者にも優しい育てやすい植物。
グランドカバーや玄関先の寄せ植えにもよさそうです。
でも生育が旺盛なため、どんどん広がって他の植物のテリトリーに入っていくのは困りものかもしれません。
原産地の地中海地方では、常緑で冬も枯れないことや性質が強健で乾燥や暑さ、寒さに強いことから「不死のシンボル」や「魔の力をもつ」と言われてます。
ツルニチニチソウを身につけると、繁栄と幸福をもたらしてくれるという古くからの言い伝えもありますよ。
ニチニチソウの花
名前の由来ともなったニチニチソウ(日日草)の花。
そっくりという程でもないですが、花の雰囲気が似ています。
ニチニチソウは、キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草。
花の開花が5月~10月
定番カラーは、ピンク系濃淡、白、赤、赤紫などですが、最近はマーブル模様や黒に近いものまであります。咲き方もカクタス咲きやフリンジ咲きなど、種類がとても豊富になっています。