彼岸花といえば、秋に咲く燃えるように咲く赤い花、白い花の彼岸花は珍しいとも言われますが、九州では白い彼岸花をよく見かけます。
白い彼岸花は、白花彼岸花(シロバナヒガンバナ)、白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)と呼ばれてます。
自然交雑種で、原種でもある赤い彼岸花と、黄色い彼岸花のショウキズイセンの交配で出来たものであろうと言われています。
目次
白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)
白花彼岸花(シロバナヒガンバナ)は、九州地方に多く分布するヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。
シロバナヒガンバナ(白花彼岸花)の特徴
白花彼岸花(シロバナヒガンバナ)は、白花ですが、真っ白の純白の花ではなく、黄色がかったりピンクが入ったりと個体差があります。
性質は赤い彼岸花とほとんど同じようで、秋になると垂直に伸びた茎先に、花を輪状(放射状)につけます。
花期には葉がなく、咲き終わった後に葉っぱが出てきて冬の間に生長し、初夏には葉が枯れ休眠します。
赤の彼岸花も白花彼岸花も、花の見頃は秋のお彼岸頃ですが、見ていると白花彼岸花の方が咲く時期が少し早いような感じです。
また、赤い彼岸花の花言葉は、「情熱」・「再会」・「独立」・「諦め」・「悲しい思い出」で、白い彼岸花の花言葉は、「また会う日を楽しみに」・「思うのはあなたひとり」。
英名は、赤い彼岸花は red spider lily,
白い彼岸花は white spider lilyと言います。
花姿がクモのような形から、spider lily と呼ばれてるようです。
科・属名:ヒガンバナ科・ヒガンバナ属
原産地:中国、日本
開花時期:9月~10月頃
シロバナヒガンバナ(白花彼岸花)は、彼岸花とショウキズイセンの自然交配種と言われてます。
「白花彼岸花(シロバナヒガンバナ)」は、優しい色合いが魅力的です。
赤い彼岸花と黄色いショウキズイセンの自然交配種と言われてますが、赤い花と黄色い花から白い花って、ちょっと面白いですよね。
赤い彼岸花は原種。
中国原産で、日本全国の道端や田んぼのあぜなどに群生します。
黄色い彼岸花のショウキズイセン(鍾馗水仙)。
別名:ショウキラン(鍾馗蘭)。
スイセンやランの名が付いてますが、ヒガンバナ科ヒガンバナ属で彼岸花の仲間です。
黄花彼岸花とも呼ばれます。
赤花と黄花の交配から、白色になるのはとても不思議ですが、これは遺伝子の白化変種と言われ、植物の花の色の遺伝子にはこのような変異が表れることも多いそうです。
シロバナヒガンバナ(白花彼岸花)の様子
地中の鱗茎からするすると茎をのばし、花茎の先に通常6個の花をつけます。
高さ30cm~50cmほど。
花びらは6枚でリボン状。
細長く縁は縮れ、外側へと反り返り、雄しべと雌しべは外へ長く出ます。
赤の彼岸花に比べると花弁の反り返りが穏やかのようです。
外花被片が3、内花被片3。
雄しべ6、雌しべ1で、雄しべは長くて反り返った花被片から突き出ます。
蕾の様子。
茎はストローみたいにまっすぐで、緑がかった茶色。
花が終わると、茎は倒れて枯れます。
葉は花期には枯れていますが、花後の晩秋から葉を出し翌春まで茂ります。
葉は光沢のある黄緑色で、長さ30cm~60cmの線形。
白花彼岸花(シロバナヒガンバナ)の群生。
ピンクがかったものや黄色がかったものが見られました。
白花彼岸花(シロバナヒガンバナ)の花は、赤い彼岸花よりも先に満開になっていました。