アレチハナガサ(荒地花傘)の花は、荒地でゆらぐとても小さな淡紫色。
カサカサしていて、スターチスの花にも似ています。
すらっとしていて草丈が高く、1mを超えるの植物で、不思議な存在感があったりします。
アレチハナガサ(荒地花傘)の特徴や様子
南アメリカ原産 クマツヅラ科・クマツヅラ属の多年草。
アレチハナガサ(荒地花傘)の特徴
アレチハナガサは1957年頃に福岡県、神奈川県で採集され記録されたようです。
日当たりのよい裸地や草地、河川敷や道端に生える帰化植物。
花期は初夏から秋。
茎は直立し、荒い毛がありざらつき、高さ100cm~200cmになります。
分岐した茎先に長さ2~3cmの穂状花序を多数出し、花は径2~3mmで淡い紫色で、長い間咲いています。
名前の由来は、茎の天辺に小さい花が寄せ集まり、菅笠に赤い花飾りをつけた花笠のように見えることから。
学名は、Verbena brasiliensis
科・属名:クマツヅラ科クマツヅラ属
原産国:南アメリカ
花期:6~11月
花言葉:「心を奪われる」
アレチハナガサ(荒地花傘)の様子
淡紅紫色の小さな花。
枝先に長さ2〜3cmの穂状花序をややまばらに出します。
花は径2~3mmで淡い紫色、花冠は5裂。
雄しべは2本、雌しべは1本で、花筒の中に隠れています。
花後、穂がのびて円柱形となり、長さ1~5cmの果穂になります。
果実は4分果。
花近くの茎には葉が見当たらない。
茎は直立して、上部でよく分岐してます。
高さ1~2m。
粗い毛が生えていてざらざらする茎。
茎の断面は綾のある四角形。
葉は対生する単葉で、狭楕円形、縁にはギザギザする鋸歯があります。
葉の基部は茎を抱きません。
アレチハナガサ(荒地花傘)に似た植物・仲間
似た植物に「ヤナギハナガサ」、「ダキバアレチハナガサ」、「シュッコンバーベナ」、「ヒメクマツヅラ」などがあります。
ヤナギハナガサ: Verbena bonariensis L.
ダキバアレチハナガサ: Verbena incompta Michael
シュッコンバーベナ: Verbena rigida Spreng.
ヒメクマツヅラ: Verbena litoralis Hunb.
クマツヅラ属の仲間は、学名には「Verbena(バーベナ)」がついています。
「ヤナギハナガサ」は、花は上部に固まって花笠状に密に咲きます。
鮮やかな花色で花穂が美しく、園芸植物として栽培され、庭先などでもみかけます。
「ヤナギハナガサ(柳花笠)」。
クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草。
花期:初夏から秋。
南アメリカ原産。
葉がヤナギの葉のように細いことから、ヤナギの名がつけられます。
別名:「三尺バーベナ(サンジャクバーベナ)」、「バーベナ ボナリエンシス」。